HOW TO BE BIG

HARAJUKU BEAMS 2021 SPRING SUMMER

HARAJUKU BEAMS 2021 SPRING SUMMER

issue:

2021
May

6 STYLES

夏の盛りもでっかくいこう。

半袖のシャツを風になびかせ、

ショートパンツで街を歩く。

余計なものを身にまとわず

重ねるよりも単品で勝負。

というと何だ?

夏は柄だろう?

夏は柄ですよ!

01

LOOSE OPEN COLLAR SHIRT × BIG T-SHIRT × WIDE EASY PANTS × BIRKENSTOCK SUEDE ARIZONA

LOOSE OPEN COLLAR SHIRT × BIG T-SHIRT × WIDE EASY PANTS × BIRKENSTOCK SUEDE ARIZONA × 

LOOSE OPEN COLLAR SHIRT × BIG T-SHIRT × WIDE EASY PANTS × BIRKENSTOCK SUEDE ARIZONA × 

LOOSE OPEN COLLAR SHIRT × BIG T-SHIRT × WIDE EASY PANTS × BIRKENSTOCK SUEDE ARIZONA × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

夏といえば開襟シャツ。総柄でビッグシルエットなら現代的なアメカジスタイルにはまると思い製作しました。柄にはインパクトが出しやすいレオパード柄をチョイス。レーヨンライクな素材ですが、軽量なポリエステル100%素材のため、軽量で暑い時期に快適に着用できます。やや肩がドロップし、肘が隠れるくらいのルーズな設定の袖丈もポイント。

夏に快適に穿けるパンツはないかと検討していたときに見つけたのが、ヴィンテージの医療用サージカルスクラブパンツ。それを現代的に表現するためにワイドシルエット、素材はポリエステル100%のReflax®️ストレッチウェザーを使用しています。Reflax®️は麻のような素材で、夏に快適に着用することができます。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

言わずもがな、レオパード柄のオープンカラーシャツが主役のスタイリングです。柄の主張が強いので、パンツは色味の近いスラックスを選んでワントーンにまとめることでエレガントな方向に、なるべく上品に見えるように組んでみました。足元はスニーカーでもレザーシューズでもなく、〈ビルケンシュトック〉の『アリゾナ』を。マットな革質のスエードサンダルでラフな抜け感を程よく作ることでバランスを取りました。サンダルは素足で履くのもいいですが、ソックスを合わせた方がより上品に仕上がると思います。

02

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH × 

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH × 

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH × 

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH × 

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH × 

CRAZY ALOHA SHIRT × 2 PACKS TANK TOP × 2 PLEATS WIDE SLACKS × BIRKENSTOCK SUEDE ZURICH × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

長年、共同製作を続けている東洋エンタープライズ社の〈SUN SURF〉との別注シャツは、幅広くスタイリングにマッチするようサイズ展開をS~2XLと豊富に取り揃えています。今年はぜひ、通常のサイズバランスから2サイズアップのバランスでビッグな着こなしをしていただけたらと思います。

夏にショーツを穿かない方に向けたアンクルスラックス。ワイドシルエット・2プリーツとトレンド感のあるデザインが特徴です。一見、素材は一般的なウールトロピカルの様に見えますが、実はポリエステル100%のため、真夏でもサラッと穿くことができます。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

夏を代表する存在感を持つアロハシャツですが、どうしても輩感が強く出てしまうので、個人的にはどう合わせるか迷うアイテムなんです。今回はLOOK1のレオパードシャツと同様にエレガントさを取り入れながら、不良感を共存させることを意識しました。やはりアイテム的に夏にサラッと着たいので、シンプルでもきちんと決まるように綺麗めのスラックスと〈ビルケンシュトック〉の『チューリッヒ』をチョイス。アロハでは珍しいたっぷりとしたボリュームなので、裾をインしたり、ボタンの留め方で印象が変えてみるのも面白いですよ。

03

LOOSE BORDER T-SHIRT × EVALET 2 PLEATS SHORTS × CRAP PATROL SUNGLASSES × LOW GAUGE RIB SOCKS × MOC LOAFERS

LOOSE BORDER T-SHIRT × EVALET 2 PLEATS SHORTS × CRAP PATROL SUNGLASSES × LOW GAUGE RIB SOCKS × MOC LOAFERS × 

LOOSE BORDER T-SHIRT × EVALET 2 PLEATS SHORTS × CRAP PATROL SUNGLASSES × LOW GAUGE RIB SOCKS × MOC LOAFERS × 

LOOSE BORDER T-SHIRT × EVALET 2 PLEATS SHORTS × CRAP PATROL SUNGLASSES × LOW GAUGE RIB SOCKS × MOC LOAFERS × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

シンプルなボーダーTシャツに、久しぶりに鮮度を感じて製作しました。綺麗めな色使いをしながらもビッグシルエットにしているので、見た印象とサイズ感のギャップを感じられる一枚です。表地には細番手の糸で度目を詰めて編み上げているため、薄めの生地ながらダレがなく、強撚糸を使用したことでシャリ感があり、肌離れがよいのもポイントです。

2プリーツ仕様でヒップ、ワタリにゆとりを持たせたビッグシルエットが特徴。ボリュームがありながらもレングスをやや短くすることで野暮ったくならず、綺麗なシルエットをお楽しみいただけます。ウエストにドローコードが入っているためベルトレスでも着用可。ポリエステル100%にも関わらず、独自の撚糸技術によりまるで麻の様なドライタッチを表現。吸水速乾性に優れ、非常に肌離れの良い着用感が魅力です。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

このスタイリングは5月のLOOKの中で、モデルのKEIGOくんが一番気に入ってくれていたもの。メインアイテムというよりはスタイリングの色合わせを意識していて、王道のアメカジとは一味違う魅力を持つヨーロッパのブランドが作るアメカジをイメージし、2000年代前半頃の〈A.P.C.〉を彷彿とさせるクリーンさとモダンなテイストを取り入れてみました。当時はトップス、ショーツともにシルエットバランスがコンパクトでしたが、今回は現代的なビッグサイズで当時のムードを表現。足元の色もグレーで揃えて、品よくまとめました。

04

LOOSE BASEBALL T-SHIRT × UP-SIDE CARGO PANTS × TIE DYE SOCKS × CONVERSE CANVAS ALL STAR JAPAN OX

LOOSE BASEBALL T-SHIRT × UP-SIDE CARGO PANTS × TIE DYE SOCKS × CONVERSE CANVAS ALL STAR JAPAN OX × 

LOOSE BASEBALL T-SHIRT × UP-SIDE CARGO PANTS × TIE DYE SOCKS × CONVERSE CANVAS ALL STAR JAPAN OX × 

LOOSE BASEBALL T-SHIRT × UP-SIDE CARGO PANTS × TIE DYE SOCKS × CONVERSE CANVAS ALL STAR JAPAN OX × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

アメカジの代表的なTシャツのひとつであるベースボールTシャツ。今着るならとフィッティングを考え、着丈・身幅をかなり誇張したビッグシルエットに仕上げました。太番手のオープンエンド糸を使用し度目を詰めてしっかりと編立てた生地はボリューム感がある一方、ドライでザックリとした硬い風合い。これはアメリカでは数多くのTシャツに使われており、THEアメリカンTシャツな素材です。

サイズとディテールの面白さを活かしたシンプルなミリタリーショーツ。ミリタリーアイテムらしくビッグシルエットを採用しています。カーゴポケットにスラッシュポケットを付け面白さと機能性を追加。ビッグで男らしいアイテムにアレンジが加わった〈ビームス〉らしいアイテムです。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

ここまでビッグサイズのベースボールTシャツってなかなかないですよね。それが魅力的なんですが、どうスタイリングをするべきか正直悩みました。結局、自分がどうやってベースボールTシャツを着ていたか、誰がどんな風に着用してきたかを振り返りながら、その切り口をいかに現代的にするかを考えました。カーゴショーツ、タイダイソックスに〈コンバース〉の『オールスター』を合わせて90sメロコアバンド風に。ただでかいだけじゃなく、肉厚ボディで上品な配色、サラッと着ただけで様になる主役級アイテムのインパクトを活かしましょう。

05

CAMOUFLAGE EASY SHIRT × BIG T-SHIRT × BANDANA PATTERN EASY SHORTS × RED WING POSTMAN Oxford shoes GORE-TEX

CAMOUFLAGE EASY SHIRT × BIG T-SHIRT × BANDANA PATTERN EASY SHORTS × RED WING POSTMAN Oxford shoes GORE-TEX × 

CAMOUFLAGE EASY SHIRT × BIG T-SHIRT × BANDANA PATTERN EASY SHORTS × RED WING POSTMAN Oxford shoes GORE-TEX × 

CAMOUFLAGE EASY SHIRT × BIG T-SHIRT × BANDANA PATTERN EASY SHORTS × RED WING POSTMAN Oxford shoes GORE-TEX × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

ミリタリー柄をパッチワークで表現したら面白いのではと企画からスタートしたこのアイテムは、BEAMSオリジナルの迷彩パッチワーク風パターンをシアサッカー地にプリントすることで夏らしいストリート感を出しています。繋ぎ目のステッチや微細なズレも表現しており、チープに見えないリアルな表現にこだわりました。実際のパッチワーク素材には無い軽さと肌触りの良さが特徴でストレスフリーな着用感を実現しています。

シンプルなTシャツでアメカジらしいアイテムを作りたく企画したもの。製品染ならではのフェードカラーが特徴で、ビッグシルエットにすることで現代的にアップデート。度目を限界まで詰め編み上げた生地に製品染+バイオウォッシュ加工で仕上げることでシャリ感とぬめり感が両立した質感に仕上げました。バイオウォッシュで表面の毛羽をとばしたフラットな見え面で、スラブ糸が適度な粗野感をプラスした天然素材の特性をうまく組み合わせた、ありそうでなかった素材感がポイントです。

抜染プリントを用いたビッグシルエットのイージーショーツ。BEAMSオリジナルファブリックのストライブ状のバンダナ柄に抜染プリント(染色してある色を抜くプリント方法)を施し、生地本来の風合いを損なわずにソフトな風合いに仕上げました。ビッグシルエットが柄のインパクトをより引き立てます。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

まず迷彩柄シャツですが、シアサッカーの生地にプリントしている時点で面白いと感じました。本来は組下のショーツがあるのですが、今回はセットアップではなく、あえてシャツよりも張りのある生地感のペイズリー柄のショーツを合わせました。柄と柄の合わせって、まとまりにくいイメージがあると思うんですが、僕は柄×柄で強さが出ると思うし、面白味として解釈しました。シューズには〈レッド・ウィング × ビームス〉の『ポストマン オックスフォード』を。柄が強い分、足元を黒でまとめて、コーディネートを引き締めるのがポイントです。

06

JACQUARD BORDER T-SHIRT × CAMOUFLAGE CARGO SHORTS × COTTON WATCH CAP × CONVERSE JACK PURCELL RET SUEDE SLIP-ON

JACQUARD BORDER T-SHIRT × CAMOUFLAGE CARGO SHORTS × COTTON WATCH CAP × CONVERSE JACK PURCELL RET SUEDE SLIP-ON × 

JACQUARD BORDER T-SHIRT × CAMOUFLAGE CARGO SHORTS × COTTON WATCH CAP × CONVERSE JACK PURCELL RET SUEDE SLIP-ON × 

JACQUARD BORDER T-SHIRT × CAMOUFLAGE CARGO SHORTS × COTTON WATCH CAP × CONVERSE JACK PURCELL RET SUEDE SLIP-ON × 

KEY ITEMS
ITEM DESCRIPTION
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

90sアーカイブから着想を得たジャカード柄のボーダーTシャツ。ビッグシルエットにすることでストリート感を出すだけでなく、こだわりの詰まったジャカードが主役になる一枚です。独特のドライタッチと発色の良さを活かしユーズドのようでありながらもユーズドでは絶対にありえない、生地感とカラーリングのギャップがポイントです。

LOOK5の迷彩柄シャツの組下のショーツ。シャツ同様、シアサッカー地にプリントすることで夏らしいストリート感を演出し、繋ぎ目のステッチや微細なズレも表現。実際のパッチワーク素材には無い軽さと肌あたりの良さが特徴でストレスフリーな着用感です。ミリタリーショーツらしくビッグなバギーシルエット、ウエストはゴムシャーリング+スピンドル仕様で快適な穿き心地を追求した一本です。

STYLING POINT
by TEPPEI (STYLIST)

LOOK5に続いて、夏のパターンオンパターンコーディネートです。イメージはスケーターなんですが、こちらはボーダーのロンTとスラックスを合わせた3月分のLOOK5をモディファイしています。ビーニー、Tシャツのボーダーのイエローのライン、シアサッカーの迷彩柄ショーツの色味をリンクさせながら、ソックスとスニーカーのトーンも揃える。色を連動させるとトータルで着たときにすっと馴染むので、難易度が高く感じるパターンオンパターンもすんなり楽しめます。無地ももちろんいいですが、やっぱり夏は柄物がいいですね。

DIRECTOR’S VOICE
by MOTOKI YOSHIKAWA (BEAMS Men's Casual Director)

今、なぜビッグシルエットなのか?

古着をジャストサイズで着るヴィンテージブームが最高潮となり、古着が高値で取引されるようになった90s前半、その同時期に流行ったのがバギースタイルで服を着こなすスケートボード、HIPHOPを筆頭とするストリートファッションでした。

この時のカルチャーやスタイルに衝撃を受け、今でも自分の中に軸として残っています。

最近のオーバーサイズブームの中で、当時の懐かしさを感じていたのですが、過去の焼き増しではなく、ただビッグシルエットを作るでもない。オーセンティックなアメカジや古着からインスパイアされるアイテムがビックなシルエットながら、現代的な素材や仕様にアップデートされていたら新しいアメカジが表現出来るのではないかと感じ、今季のビックシルエットのテーマが生まれました。