Bonjour Frederick 軽やかでエレガントな新しい時代のクラシックスタイル
Bonjour Frederick 軽やかでエレガントな新しい時代のクラシックスタイル
稀代の洒落者として名を馳せたフレッド・アステアを「僕にとっての若い頃からのスタイルアイコン」と語る鴨志田康人さん。
アメリカ人であるはずのアステアの装いはなぜか古き良き、パリのサンジェルマンスタイルを彷彿させる。
そこから見えてきたのは、軽やかでエレガントな新しい時代のクラシックスタイル。








フレッド・アステアは、僕にとっての若い頃からのスタイルアイコン。
重厚なダブルブレステッドのスーツを軽やかに着こなし、タキシード姿で華麗に踊る。ボタンダウンシャツにゆったりとしたトラウザーズという何気ない装いでさえ、エレガントに映る。
-オーソドックスな服を着こなせるのが一番格好良いけれど、実はそれが一番難しい-
彼の装いは、つくづくそんな洋服の“当たり前”を気づかせてくれるから面白い。
昔のパリには、ノンシャランに気取る粋な男達がいたことを思い出す。さりげなく巻いたスカーフ、無造作にたくし上げたシャツの袖、程よくゆとりを持たせたスーツ姿が、憎いほど格好良かった。僕たちは、サンジェルマンスタイルと称して真似をしたものだ。
-アステアとフランス人の装いには崩しの美学が根付いている-
アステアの軽快に踊る流麗な姿と、エスプリの効いたサンジェルマンスタイルが重なり合って、軽やかでエレガントなクラシックスタイルが見えてきた。
Profile
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鴨志田 康人
鴨志田 康人
1957年生まれ。ビームスを経てユナイテッドアローズの設立に参画。2004年よりクリエイティブディレクター、2020年にはクリエイティブアドバイザーに就任。自身のブランド〈カモシタ ユナイテッドアローズ〉は2013年に「ピッティ・イマジネ・ウォモ大賞」を受賞するなど海外での評価も高い。2019年より〈ポール・スチュアート〉の日本でのディレクターも務めている。