秋冬シーズンを彩る不動の主役、”アウター”。クラシックにヘリテージ、モダン、テクニカル。様々な形、色、素材で自分らしさを表現できます。
『さて、今年は何を着ようか。』
スタッフたちの本命アウターをご紹介します。
ビームスF 新宿 伊藤昌輝
「普段アウターと言えば、ポロコートやチェスターコートなどテーラードものばかりですが、たまには男らしくスポーティなものを纏いたくなります。〈オーベルジュ〉のモッズコートは、オリジナルのミリタリームードを忠実に再現しつつ、ブランドらしいエッセンスを加えモダンに仕上げられた一着。本来のラギッドな雰囲気を愉しみながら、都会的に羽織れます。オーセンティックなオリーブカラーも良いですが、今年はシックなムードが増したブラックを選びました。リラックスしたラフなカジュアルスタイルも、どこかクールで洗練された大人の装いに仕上げてくれます。そういう私は、ヘリンボーンのジャケットに5ポケットのパンツと、いつも通りのスタイルです」
ビームス ハウス 丸の内 森安央
「ユーロミリタリーの中でもファッショナブルな名品が多いとされるスウェーデン軍より、M-59をモチーフとした〈タンジェント〉の一着。男らしい大きなフラップポケットが重厚感あるデザインを、Super110'sのウールを贅沢に用いることで非常に柔らかな風合いに表現された、モダンミリタリーなアウターです。リラックスしたカジュアルスタイルも良いですが、今日はコートのオリーブと相性の良いブラウンのスーツで。インナーのタートルネックカットソーやシューズでモノトーンを挿し、ミリタリー感を残しつつクリーンさが出るような都会的な装いをイメージしました。現代におけるアウター選びは本来機能的なスペックを重視したいところですが、生地であったり、ディテールであったり、どこかひと癖あるものにいつも惹かれがちです」
ビームスF 高橋秀樹
「古き良きヘリテージなムードが漂う〈ウールリッチ〉のダウンジャケット。〈ビームスF〉45周年を記念して製作されたこちらのモデルは、当時の顔つきやディテールを踏襲しながらも、今の空気感でこなせるよう仕上げられた一着。クラシックでありながらモダンな、独自の魅力を持っています。肉厚でたっぷりと含まれたダウン本来のボリューム感を残した存在感のある雰囲気。それでいて綺麗な生地とシンプルなディテールが、絶妙に品のある大人の顔で見せてくれます。合わせる装いはいつも通り。ガンクラブにタータン、ギンガムチェックと、柄を重ねたビジーなレイヤードスタイルに。素朴でツイーディなジャケットと滑らかでフラットなダウンの、"質感"の対比を愉しみつつ、クラシックスポーティなベースは合わせ馴染ませています」
ビームス ハウス メン 横浜 田中和也
「ここ数年、ゆったりとしたシルエットのコートが気分ですね。こちらの〈ビームスF〉のベルテッドコートは、一枚袖ならではの優雅に流れる肩の落ち感と、裾にかけて柔らかく広がるAラインのシルエットがクラシックな趣き。目の詰まった重みあるヘリンボーン生地を載せ、さらにその重厚な空気感を増して表現された一着です。ウエストのベルトをギュッと絞り、シルエットに変化をつけてスッキリとこなす着方も好きですが、このぐらいヘリテージな顔つきであればやはり男らしく、ガバッと羽織りたくなります。カジュアルなスタイルも得意とするこのコート、スーツにはまず間違いありません。ネイビーソリッドのスーツにタブカラーシャツとペイズリータイのストイックな装いも、軽くないほどよい重さの塩梅で見せてくれます。機能面で言えば、ダウンなどのハイスペックなアイテムが便利な昨今ですが、私は専らヘリテージ派。素朴な風合いにこそ惹かれます」
ビームス ハウス 丸の内 小辻直也
「ミリタリー由来のトレンチコートをベースにスポーティなディテールを省くことで、本来の男らしさは残しつつモダンでシャープなルックスに昇華された〈マッキントッシュ〉の”ダンケルド トレンチ”。そのシンプルで洗練された顔つきは、ドレスからカジュアルまで様々なスタイルを品良くこなしてくれ、キリッとしたスーツスタイルはもちろん、リラックス感のあるカジュアルコーディネートも華やかに見せてくれます。個人的にはやはりスーツに羽織りたいですね。グレーのチョークストライプスーツにネイビーのソリッドタイという、限りなくシンプルでオーセンティックな合わせで。マットな素材のウールタイが全体の素材感を揃え落ち着かせ、品のあるスタイルが表現出来たと思います。秋冬シーズンのアウターといったら、ついついこういう温かみのある素材ばかりを揃えてしまいますね。その中でも、シックな色味のものを選ぶことでバランスを取るようにしています」
ビームス 銀座 北角元
「同ブランドの中でも、最も大人っぽく品のある顔つきで、ドレススタイルとも相性の良いこの”モンジュネーブル”。スポーティなダウンジャケットですが、上質な素材による滑らかかつマットな起毛感で、落ち着きのある色気が漂う一着です。ギュッとダウンが詰まっていながら、ブランドらしいシャープで洗練されたシルエットで見せてくれる点も、都会の街並みに綺麗に映えてくれる魅力の部分ですね。シンプルなデザインを活かしたソリッドなスタイルも良いですが、私はレイヤードで少し変化をつけて合わせています。デニムジャケットにクルーネックとタートルネックのレイヤード。敢えてパンツをヘリテージなヘリンボーンスラックスにすることで、モダンなダウンとのテイストの匙加減を愉しんでみました。着ていて楽で心地良い。そして何より暖かい。見た目はもちろん大切ですが、自分自身が心からリラックスできるようなアウターが、私の理想です」
ビームス 六本木ヒルズ 池上大地
「時代に左右されないオーセンティックな存在感。〈マッキントッシュ〉のバルカラーコート”バルフィールド”は、二枚袖のラグランスリーブに無駄のないシンプルなディテール、クラシックな着丈のバランスと、洗練された重厚な力強さがあります。特にこの英国的なハウンドトゥースを落とし込んだ一着は、まず外さない王道の顔つき。それでいてモダンな一面もあり、今の時代感ではリラックスしたムードで纏うことができます。今日は、昨今クラシックスタイルでも注目を集めるモノトーンで。個人的には空気が冷たい秋冬シーズンこそ映えてくれるものだと思っています。キリッとした白黒の強弱も好きですが、あまりコントラストをつけないグレーのトーンを重ねつつ、タイの柄やシューズで柔らかくメリハリをつけて合わせてみました。ハウンドトゥースにフランネルとヘリテージな組み合わせを、あくまでモダンに、エフォートレスな雰囲気で愉しむことが私なりの拘りです」
ビームス ハウス 六本木 本寺拓海
「身長に対して線の細い私にとって、アウター選びの基準はシルエット。ゆとりのある身幅と長めの着丈のものが比較的相性が良く、スタイルにしっくりと馴染んでくれます。そんななか、この〈イーヴォ〉の”ブリンディジ”はまさに理想の一着。たっぷりと取られたボディと着丈のバランス感が絶妙なんです。洗練されたデザインにブランドならではの綺麗な仕立てが、その大人らしい品のある雰囲気をよりいっそう引き立ててくれています。真面目な堅いスーツスタイルも洒落てこなしてくれますが、少し気の抜けたカジュアルなコーディネートこそがこのコートの真骨頂。今日はシックで都会的な顔つきのブラックを、ブレザーとチェックパンツ、ベレーのフレンチなムードで合わせてみました。見た目の重厚感とは裏腹に柔らかく軽快な質感もポイントで、『そろそろちゃんとアウターを着たいな』と思った瞬間から手に取れる点は、洋服好きにとって心強いですね」
ビームス 広島 笹井翔太
「流れるようにゆるやかなシルエットから生まれる優美なドレープ感。〈ビームスF〉のバルカラーコートは、クラシックな紳士的エレガンスが漂う逸品です。シングルラグラン、所謂一枚袖のディテールや、老舗〈ドーメル〉の生地が用いられている点など、洋服好きにはたまらない響き。それでいてシンプルかつ洗練されたデザインで、オンオフどちらにも上品に馴染んでくれる汎用性の高さも見逃せないポイントです。ブラウンのスーツで柔らかなコートのカラーリングを活かし、スポーティかつクラシックなムードに纏めた今日のスタイル。重厚感ある足もとでメリハリをつけてみました。『今日はどのコートを羽織ろうか。』朝の支度のたび、この悩める時間が秋冬シーズンの楽しみの一つです」
Photo & Writing / Kengo Motoshige