Masterpiece and BEAMS ビームスの服、名品との親和性。
Masterpiece and BEAMS ビームスの服、名品との親和性。
河原にある美しい小石が膨大な時間のなかで角が取れて磨かれていくように、名品と呼ばれるものも長い歳月をかけて現在のあるべき姿へと辿り着いています。
そんな、ファッションを愛する人であれば一度は手にしたことがあるであろう品々とビームスの服との親和性を、今回は検証したいと思います。

今回のスタイリングを組んだ二人のトークにもご注目を!
Profile
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スタイリスト
四方 章敬
スタイリスト
四方 章敬
メンズドレス業界で随一の人気を誇る実力派スタイリスト。豊富な服飾の知識と独自の美的感覚から生み出される洗練されたスタイリングで、世代を問わず絶大な支持を得ている。
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ビームス プレス
芹沢 良輔
ビームス プレス
芹沢 良輔
ショップスタッフ→〈ビームスF〉バイヤーというキャリアを経て、現在はプレスとして多忙な日々を送る。平成生まれながら昭和気質なマ インドで『MR_BEAMS』の指揮を取る。
LEVI'S
全世界で愛され続ける ジーンズの金字塔
1873年にリーバイ・ストラウスとヤコブ・デイビスがデニム生地をリベットで補強したパンツを作りだして以来、細部に変更を加えながら150年ものあいだファッションアイコンを始め、世界中で愛され続けてきた傑作ジーンズ『501®』。
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Pants ¥14000(inc.tax) LEVI'S 参考商品 ㉄リーバイ・ストラウス ジャパン TEL:0120-099-501

四方:個人的には、ジーンズとスポーティって一見かけ離れているようだけど、意外と相性が良いと思う。
芹沢:そうですよね。ジーンズにケーブルニットとブレザーを合わせると普通のトラッドですけど、キャップでスポーティさをプラスするだけで新鮮に映るというか。
四方:ニットのインナーのポロシャツも、襟を立てることでスポーティな雰囲気をさらに足しているのもさり気ないこだわりなんだよね。
LACOSTE
すべてのポロシャツの原型と呼ばれる存在
1933年の誕生からブランドを象徴し続ける不朽の半袖ポロシャツ『L.12.12』。春夏シーズンになると袖を通したくなる肌触りの良い鹿の子素材は、水を通すたびに柔らかくなり、時を経るごとに身体に馴染んでいきます。

芹沢:これは、フレンチですね!
四方:そう。何にでも合うけど今っぽくしたかったから、ゆるいカーディガンとスカーフでフレンチらしさを押し出してみたんだよね。
芹沢:モノトーンのチェックパンツに〈レペット〉ってところもまさに。
四方:カーディガンがフェード感のある色だと、より今っぽくなるよね。
芹沢:スポーティなアイテムを、色数抑えてほどよくエレガントにってところがツボですね。
SAINT JAMES
これがないとフレンチスタイルは始まらない
同社の中でも永世定番に位置付けられる『ウェッソン』。ボートネックならではの抜け感が、フレンチスタイルのノンシャランな雰囲気には欠かせません。目の詰まったコットン素材は、洗うほどに味わい深い表情へと変化します。

芹沢:アウターの原型はM-41ですか?
四方:正解。ミリタリーアウターにグレスラって定番の合わせだよね。
芹沢:そこにボーダーで旬のフレンチ要素をプラスするという感じですね。
四方 〈ジェイエムウエストン〉のブラックスエードの『ゴルフ』でさらにフレンチ感増し増しで。ミリタリーって土臭くなりがちだけど、上品なカジュアルって感じでしょ?
J.M. WESTON
稀代の洒落者たちを魅了したフランス靴
数多くの洒落者たちの足元を彩ってきた『シグニチャーローファー #180』の誕生は1946年。現在もフランス中部のリモージュの工場で作られる本作は、カモメのシルエットのようにカットされたストラップとエプロンの形状が特徴。

四方:〈ジェイエムウエストン〉のローファーって、何にでも合うよね。
芹沢:そうなんですよね。でも、クラシックなスーツに合わせるのには、ちょっとカジュアルすぎませんか?
四方:わかる。だから今回は、マウンパとマイクロボーダーのカットソーでドレスダウンしてみたんだよね。
芹沢:スーツもウールコットンですし、すごく今季らいしいですね!
BARBOUR
生地を現代の生活に向けてアップデート
1980年にライディングジャケットとして誕生した『ビデイル』。当時はワックスコットンを使用していましたが、本作はベタつきや独特の臭いとは無縁のノンワックスモデル。ポリエステルコットン生地により軽量化も実現。
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Blouson ¥48000(inc.tax) BARBOUR 参考商品 ㉄バブアー パートナーズ ジャパン TEL:03-6380-9170

芹沢 『ビデイル』自体がコッテリしているからこそ、今っぽくするならサラッと着こなしたいですよね。
四方:アウター以外をベージュ系のトーンでまとめると良いんじゃない。
芹沢:ビームスのドレスとしてはジャケットスタイルにもオススメです。
四方:パンツが細いと昔のイタリア人みたいになっちゃうから、太めのシルエットを選んでモダンに。華奢なビットローファーを選べば〈ベルナール ザンス〉の太めの裾幅との相性もすごく良くなると思うよ。
ASCOT
数多くのメゾンでも取り扱う名作ニットタイ
1908年創業のドイツの老舗ネクタイブランドが手がけるニットタイ。厳選したシルク糸をしっかりと編み込むことで、上品な光沢と適度な張り感が生まれます。スタイルやシーズンを問わず合わせられる汎用性の高さもウリ。

四方:スタイリングのイメージは、ウッディ・アレン。けどリネンスーツの光沢感で品良く仕上げているから、モダンな印象になるんだよね。
芹沢:1970年代後半の雰囲気が漂いつつも今っぽく見えるのは、そういう理由からなんですね。
四方:さらに、BDシャツの襟ボタンを外したり、スエードローファーを履いたりして、正統なスタイルから少し脱却させることで、より現代的に見せているってわけ。
BROOKS BROTHERS
伝統のボックス型が改めて新鮮に映る
ナチュラルショルダー、アイコンのゴールデンフリースをかたどったゴールドボタンは3Bの段返り、ボックスのシルエットと、王道のネイビーブレザーを体現。ステイゴールドな魅力を放つ、アメトラの代表格的アイテムです。
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Jacket ¥79000(inc.tax) BROOKS BROTHERS 参考商品㉄ブルックス ブラザーズ ジャパン TEL:0120-02-1818

芹沢:肩パッドが入ったボックス型の紺ブレって、改めて見ると新鮮。
四方:確かに。これには、カットソーよりシャツを合わせたくなるよね。英国的なクレリックなら尚更新鮮。
芹沢:そこに色落ちしたジーンズとスカーフと〈レペット〉でゲンズブール的フレンチ要素をプラスしたんですね。
四方:そうそう。アプローチは多国籍ミックスだけど、結果的にはフレンチっぽい仕上がりになったね。
VALSTAR
イタリアの伊達男たちの寵愛を受ける一着
洒脱なイタリア男のクローゼットには一着は掛かっているであろう『ヴァルスタリーノ』。なかでもスエード素材のそれは、定番中の定番です。今なお頑なにイタリア生産を貫く実直な姿勢で、世界中の洒落者たちを魅了します。
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Blouson ¥210000(inc.tax) VALSTAR 参考商品 ㉄ドゥエア・インク TEL:03-3710-7772

四方:あれ? このスタイリングってこの間、芹さんしていませんでした?
芹沢:あ、気づいちゃいました?
四方:クラシックなイタリアのおじさんが着るアウターの代表だけど、太めのパンツをはいてシルエットに緩急をつけるとモダンに見えるね。
芹沢:色数を抑え、サイジングに気をつけてレイヤードすることで、今っぽく見えるように意識しました。
CONVERSE
バスケットコートからファッションシーンへ
1917年にバスケットボールシューズとして産声を上げた『オールスター』。その後、ハイ&ローカットともにファッションシーンへと活躍の場を広げた、老若男女問わず世界中で愛され続けるスニーカー業界のマスターピース。

四方:こうれはもう、アレだね。
芹沢:何ですか、アレって?
四方:デルカジ。1990年代に流行ったモデルが着ているようなカジュアルのこと。知らない?
芹沢:一応平成生まれなんで…
四方:あ、忘れてた。当時はジージャンにスラックスにオールスター的なスタイルが流行ったんだよね。
芹沢:言われてみると、コットンバッグとかもそんな雰囲気ですもんね。
ALPHA
大定番フィールドジャケットは 大人色を選びたい
映画『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロ扮するトラヴィスが着用していたことでも知られるM-65。今回は流通量の多いオリーブドラブではなく、あえて希少価値も高く、今季のスタイリングにも好相性なベージュをチョイス。
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Blouson M-65 スタイリスト私物

芹沢:この着こなしも、フレンチっぽいアプローチですか?
四方:正解。1980年代のフレンチスタイルをトーン・オン・トーンでモダンにアップデートした感じ。
芹沢:シャツはベージュで、パンツはオフホワイト。そんなベージュトーンのスタイルリングのなかで、ジャケットのペーンの色をひろったグリーンのネクタイがポイントってわけですね。そういえばこのM-65って四方さんの私物でしたっけ?
四方:そうだけど、なんで?
芹沢:これ、持ってないんで、いただけないかな~と思って。
四方:……。(沈黙)