MARINIERE(マリニエール)・・・「船乗りの服」を意味するフランス語で、横縞のマリンボーダートップスを示す際に用いられるフランス語です。マリンボーダーの聖地フランスで脈々と受け継がれる真のマリンボーダーとは一体何であろうか?、様々な説が浮かび上がる中、たどり着いたのが、KANELL INDUSTRIEL(カネル・アンデュストリエル)社。マリンボーダーを彩るボーダーの本数には「意味」と「制約」が存在すると言うものだ。
今でも崇拝者の多いフランスの英雄ナポレオン・ボナパルト。近代戦術の基礎を作り上げた英雄が残した連勝記録、その数が36勝。1858年フランス軍が公式に下級兵の制服として採用した際、フランスの英雄ナポレオンの連勝記録に敬意を表し、『ボディーには21本、袖に15本』のボーダーを配置し、その合計が連勝記録と同数の36本になるものが正式なマリンボーダーであると規定したと言われる。
ただし、この規定の実現には生産者泣かせの一面があった。洋服にはサイズが存在する為、女性が着るXSサイズと屈強な男性が着るXLでは着丈で言うと20㎝以上の差が出てくる。すべてのボーダーの幅を調整しなければならず、(サイズの異なるボディーに36本のボーダーをバランス良く配置する事)多大な労力を伴う作業であった。1923年フレンチボーダー発祥の地と言われるブルターニュで産声を上げたKANELL INDUSTRIEL(カネル・アンデュストリエル)社は、その横編み機の特性を活かし、ボーダーのピッチを微調整し全てのサイズに措いて「真のマリニエール」を再現しています。効率を図る現代の洋服づくりに措いて、生産不可能と言われていた「真のフレンチマリンボーダー」を、皆さまへお届け致します。