旅好きが、海外旅行に持っていく4つの必需品。

FEATURE

これまで13ヵ国制覇!

SELECTOR

小林 智春

BEAMS JAPAN MD

国内旅行もいいけれど、やっぱり海外の旅でしか受けられない刺激ってたくさんあるもの。人種も違えば景色も違って、あらゆるものの価値観が日本のそれとは全然違う。ビームス ジャパンの小林智春さんも、見知らぬ土地を旅することに取り憑かれたひとり。これまで数多くの国を訪れた旅人のバッグを拝見して、これからの旅支度の準備を進めましょう。

実は私、海外へ行くようになったのが、30歳を超えてからなんです。それまで、旅行自体があまり好きではなかったし、海外に一度も行ったことがなくて。

ですが、歳を重ねていくうちに、周りの人たちの海外旅行話を聞く機会が多くなって「このまま、海外へ一度も行かないのはまずくない?」と焦り出し、初めてパスポートを取ったのが32歳。最初は近場のところを攻めようと、シンガポールへ行ったんです。そこから火がつき、そこから8年の間で13ヵ国を旅しました。

ちなみに、これまで行った国はシンガポール(3回)、マカオ、ベトナム、エジプト、ロシア、韓国、オランダ、スコットランド、ドバイ、ブルネイ、マレーシア、台湾、フィリピン。

で、初めての海外旅行のときはわけもわからず、備えあれば憂いなしで、ありとあらゆるものを持っていきました。そこから旅行を繰り返すうちに、必要なものとそうじゃないものが徐々にわかってきて、いまではかなり厳選されたものだけに。そのなかでも特におすすめしたいアイテムを4つ、紹介させてください。

まずは、これがなきゃはじまらないということで、スーツケース。いま使っているものは、〈PELICAN〉の2輪のモデルです。

ぼくの旅行は長くても3泊4日なので、機内に持ち込むことができる小型のスーツケースが基本。それにバックパックというスタイルです。そうすることで、荷物を預けたりピックアップする時間が節約できるからおすすめです。デカいスーツケースは不要派。

しかも〈ペリカン〉のスーツケースは、とにもかくにも頑丈。手荒な海外の空港スタッフに荷物を投げられたって、びくともしません。だから、例えば現地で割れやすいものを買ってきたとしても、割れちゃったってことは一度もないんです。

防水性が高いところもお気に入りで、よく訪れる東南アジアはスコールが降りますが、〈ペリカン〉のスーツケースであれば、中の荷物が濡れる心配も皆無。

あと、2輪か4輪かの論争ですが、ぼくは2輪派。4輪を使っていたこともありますが、2輪のほうが悪路でもガシガシ引っ張っていけるし、電車やバスに乗ったとき、ひとりでに転がっていくこともないので。

次の必需品は〈G-SHOCK〉の腕時計。スーツケースと同じで、まずはこのタフさが好き。今年の5月にセブ島に行ったんですけど、そのときも海水なんて気にせず、そのままザブン。耐衝撃も申し分なし。

それに日本時間と現地時間が、すぐに切り替えられるのも好きなんですよね。スマートウォッチにもその機能はついていますけど、〈G-SHOCK〉は煩わしい操作が不要で、ワンタッチで確認できるのがいいんです。

あとは、いろんな用途に使えるハッカ油。これは主に虫よけとして使っています。今年、ブルネイにあるウル・テンブロン国立公園の熱帯雨林に行ったときもハッカ油をつけて行ったんですが、絶対に吸血系の虫がいたはずなのに、一箇所も刺されなかったんですよね。しかも成分がナチュラルだから安心・安全。それと、少しにおうホテルとかもあるので、そのときはルームスプレー的にも使っています。同じくにおいがこもるカバンのなかも、これがあるだけでいつでも爽やか。超優秀アイテムです。

最後は、〈BIRKENSTOCK〉のサンダル。国際線であれば、機内にスリッパが用意されていることもありますが、サンダルは持参した方がベター。それだけで機内の快適性は全然違うし、結果、現地に着いたときの疲れも違ってきます。もうひとつのポイントは、スライド式のものであること。ビーサンや踵のあるものは着脱がめんどくさいし、鼻緒で指の付け根が痛くなったりもしますから。サンダルは必需品と言ってもいいかもしれません。

必需品ではないけれど、あったら便利なもの2つ!

★★★

  • 1

    PORTERのパッキング用ポーチ

    生活道具一式を持っていく海外旅行は、荷物が散らばりがち。整理整頓されていないと「あれ、どこ行った?」なんてのが日常茶飯事。数年前に買った〈PORTER〉のポーチは5点セットで、サイズがバラバラ。メインの服、下着類、グルーミング系、ガジェット類など、ジャンルによって小分けに収納しています。迷子になることがなくなりました。使わないとき、めちゃくちゃコンパクトになるのもお気に入り。

  • 2

    PORTERのパスポートケース

    これは財布にもなって、パスポートも入れられて、航空券もこの中に収納しています。貴重品入れという感じ。一括して入れることで紛失防止にもつながっています。ペンも収納できるので、機内で税関の紙に記入を済ませられる。なくてもいいけれど、あると快適性がグンとアップするアイテムです。帰国後のパスポートって収納先に困るけれど、自分は大抵、この中にずっとしまっているので、パスポートが行方不明になったことはありません。

30

次の行き先はもう決めていて、8月か9月頃に、香港へ。やっぱりアジアが好きなんですよね。ヨーロッパとかアメリカだとまとまった休みが必要ですけど、アジアなら4日もあれば十分楽しめますから。

今後の目標としては、生きているうちに30ヵ国を制覇すること。

旅の楽しさは現地に到着する前、飛行機に乗るところから楽しいんです。エミレーツ航空は飛行機の中がプラネタリウムになるし、シンガポール航空もサービスが素晴らしかったり。そんな目線が加わると、一層旅を楽しめると思います。

ともあれ、旅慣れた人にも、初心者の方にも、私の持ち物が少しでも参考になれば幸いです。やっぱり旅っていいもんです。

思い出深い土産物、ちょっとだけお見せします。

★★★

  • 1

    from Egypt

    これは、エジプトの街中で売られていたホルスの目(古代エジプトのシンボル)の巻物です。パピルスという植物の皮に書かれた絵で、決して安くないんです。だから偽物も出回っていて、偽物はバナナの皮に書かれているので、ご注意を。もうひとつは、象形文字で自分の名前を書いてもらった巻物。ヒエログリフと呼ばれているものです。

  • 2

    from Macau

    おもいっきりportugal(ポルトガル)って書いてありますが、マカオで買ったものです(笑)。マカオ自体が、元々ポルトガルの植民地だったので、いまでもいたるところに当時の名残があって。で、これはガロっていう置物で、マカオ土産の定番。幸運を運ぶ鳥です。この表情と色使いがなんとも言えず。カラーや置く方角によっても、何を呼び寄せるかが決まるみたいです。

  • 3

    from Malaysia

    ガラスと木の組み合わせが美しいこちらは、 マレーシアの工芸品。仕事柄、民芸品とか工芸品に目がなくて、行った先ではよくローカルなショップで、こういったものを探すんです。これは、誰かにあげるためではなくて、自分のためのお土産として。小物いれとして使っています。

( INFORMATION )

1976年にアメリカ・カリフォルニア州トーランスで誕生した、耐久性・防水性・防塵性に優れたプレミアム保護ケース、クーラーボックスおよびライトのグローバルリーディング企業です。その本格的なクオリティから、米軍、プロのカメラマン・アングラーなどから絶大な支持を得ています。

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( PROFILE )

旅と同じくらい
ボクシングが好き。
小林 智春
(BEAMS JAPAN MD)

1983年生まれ、東京都出身。2005年からアルバイトとして働きはじめ、2012年より社員に。長らく販売スタッフとして従事し、2022年9月より現職。旅以外にも格闘技好きとして知られ、数年前にはスコットランドまで、井上尚弥選手の試合を観戦しに行ったことも。

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