NAKAMURA’S NOTEBOOK
今季のトレンドはぜんぶココに集約 中村達也的、春の10個の太鼓判
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
NAKAMURA’S NOTEBOOK
単なるトレンド予想ではなく、時代の気分を読み解き、ディレクションへ反映させるクリエイティブディレクター・中村達也が、今シーズンのお洒落を左右するキーワードを解説。買いたい服、着たい服がすぐ分かる、お洒落指南書の最新版です。
「近年ジョガーパンツやドローストリングパンツ、パジャマパンツなど、リラックスしてはけるパンツはカテゴリーとして確立されています。若い世代にもかなり浸透していますが、ビームスが大人の男性に提案するのはスラックスベースのリラックスパンツです。ゆとりのあるシルエットですがテーパードが効いており、リネンやシアサッカーなどナチュラルな素材のものをピック。リラックスしつつも大人らしくはけるのがポイントです」
ウエストに加え膝から下をワンサイズ大きめに変更した別注モデルは、よりリラックスした雰囲気。ストライプ柄が目を引くコットンシアサッカーを用いた、まさに旬のパンツです。
秋冬の印象が強いダークブラウンも、リネンのナチュラルな素材感なら軽やかに装えます。リネンベースのテクニカルストレッチ生地で柔軟かつ軽快であり、洗濯機洗いが可能です。
「夏の定番であるショーツも、リラックスパンツのひとつとしてバリエーション豊富に提案されています。なかでもビームスが注目したのが、今シーズン多くなっているクリースが入ったスラックスタイプのショーツです。大人らしい軽快感を演出するにはうってつけのアイテムであり、カットソーやスニーカーを合わせてもカジュアルになりすぎないのが魅力的。素材の幅も広く、今季旬のシャツをコーディネートするのもお勧めですね」
しっかりとしたコットンリネンのオックス素材を用いた、裾幅25cmのビームスエクスクルーシブモデル。クリース入りのエレガンスとタフさを併せもち、気負わずはきやすい雰囲気。
コットンリネンベースのインディゴシャンブレーは、そのナチュラルな表情に季節感とリラックス感が漂います。ノープリーツの端正さとのバランスが絶妙で、キレイめの着こなしに最適です。
リゾートな雰囲気のボタニカル柄をプリントした、コットン100%の「バミューダ」モデル。存在感があるので、白のリネンシャツやカットソーに合わせるだけで大人のリラックスカジュアルに。
「柄のなかでも春夏の定番として挙げられるのがボーダーですが、今季注目したいのはストライプです。シャツやジャケットをはじめ、パンツやショーツなどにも見られるのが特徴であり、リネンやシアサッカーに載せてリゾートテイストに仕上げられているものが狙い目。柄色もコントラストがはっきりとしたものが多く、こうした明快で目に付く色使いが見られる点も、ストライプがトレンドであるなによりの証拠と言えます」
オフホワイトにブラウンのピンストライプを施した、リネンのワンピース仕様によるオープンカラーシャツ。タックアウトしやすいスクエアカットで、リラックスした雰囲気で着こなせます。
パンツからのタックアウトを前提とした、ゆとりのあるシルエットの一枚。刷毛目調のネイビーにホワイトの太めストライプはピッチ幅も広めで、リゾートがほのかに薫ります。
今季の新シルエットをやや太めに修正し、リラックス感を際立たせた別注品。サイドギャザー&内蔵ベルトで快適です。シックなストライプ柄と、コットンポリ素材の組み合わせも新鮮。
「服装が明るく軽やかでリラックスした雰囲気になったら、足元もそこにマッチするものが必要。そこでビームスがお勧めするのが、ライトカラーのカジュアルシューズやコンビシューズ、そしてレザーサンダルです。軽快で抜け感がありつつも大人らしく、クラシックなアイテムと合わせやすいのがポイントであり、装いに合わせて履き分けるのが正解。なかでもコンビは、私の経験上、リラックス感がキーワードとなると必ず注目されますね」
「最近“ジャケット代わり”という言葉をよく耳にしますが、実際に色々提案されてきています。テーラードジャケットよりも軽く、なおかつ大人らしく羽織れるものを求める傾向からですが、そこで注目したいのが、ワーク出自のカバーオールやアウター前提のオーバーシャツなど、襟付きの軽アウターです。テーラードのようなウエストの絞りもなく、さらりと気軽に羽織れるので、普段はジャケットを着ている大人に着てほしいですね」
「昔から春夏の定番素材とされてきたリネンですが、今季一番注目されていると言っても過言ではない素材として浮上しています。実はリネンはシワを嫌う日本人には以前受けがよくなかったのですが、ここ数年は人気が高まっています。リラックス感が重視されるようになり、ようやくナチュラルな表情やシワを楽しめるようになったのでしょう。今季はさまざまなアイテムで用意していますので、ぜひお試しいただきたい素材ですね」
「鮮やかな色が、メンズファッションに戻ってきています。全体的にはニュアンスカラーという、原色にもう一色足したような、文字通りニュアンスのある色調が主流ですが、ビームスが提案するのは明るいパステルカラーをややくすませた、名付けてダスティパステル。軽快ながら落ち着いたやさしい雰囲気があり、リラックス感も漂う色調で、今季の流れにぴったりです。合わせやすく、大人らしく色を楽しめるので、ぜひお試しください」
ミントグリーンをくすませた色調が、軽快な季節感を演出するオープンカラーシャツ。ダブルポケットと裾のスクエアカットで、一枚でもさまになるはず。ピュアホワイトのアイテムを合わせると、ダスティパステルがくすまず美しく映えます。
いかにもイタリアらしい、絶妙なパステルピンクのヘリンボーン生地は、エルメネジルド ゼニア社のウールリネン。ピンク初心者でもトライしやすい色調と素材感。胸元を開けたワンピースカラーの白シャツで、艶っぽく着たい一着です。
いわゆるアズーロ(スカイブルー)のジャケットは高難度ですが、絶妙にくすんだダスティアズーロなら簡単。織り感のあるジャカード生地で、得意のアンコンゆえさらりと羽織れます。インナーに濃紺を差すことで落ち着いた印象に。
NAKAMURA’S NOTEBOOK
今季のトレンドはぜんぶココに集約 中村達也的、春の10個の太鼓判
NAKAMURA’S NOTEBOOK
【後編】中村達也の2023-24秋冬トレンド解説 正しい装い、16のルール。
NAKAMURA’S NOTEBOOK
【前編】中村達也の2023-24秋冬トレンド解説 正しい装い、16のルール。