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About Us

ビームスが思う理想の男性像

"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。

今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。

本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。

【後編】中村達也の2023-24秋冬トレンド解説 正しい装い、16のルール。

NAKAMURA’S NOTEBOOK

【後編】中村達也の2023-24秋冬トレンド解説 正しい装い、16のルール。

【後編】中村達也の2023-24秋冬トレンド解説 正しい装い、16のルール。

中村達也が浮き彫りにする"ファッションの文脈"。それはファッションが社会と関わりながら連綿と続く人間の営みのひとつであり、着る楽しみと読み解く醍醐味が味わえる、知的言語であることを示しています。

BASEBALL CAP
「ベースボールキャップ × クラシックが新鮮」

「昔からクラシックスタイルの帽子といえばソフト帽であり、クラシック回帰だったコロナ前もそうでした。それがカジュアル化の流れとともに、ベースボールキャップやニットキャップに変化しています。とくに多いのが後者で、スーツやジャケット、オーバーコートなどにハズしとして合わせるのがメイン。スニーカーと同じで、気軽にドレスダウンできるアイテムとして採り入れられているのです。ただし、スポーティすぎると難度が上がるので、クラシックで上質な素材のものが正解です」

(左上)今季も帽子のデザイナーブランドである〈ヨシノリコタケ〉に製作を依頼した〈ブリッラ ペル イル グスト〉のオリジナルベースボールキャップ。ハウンドトゥース柄モデルは、モノトーンスタイルのアクセントなどにも重宝するはずです。

(右上)現在では少なくなったフランス製の帽子。そのひとつである1946年創業のファクトリーブランド〈クランブ〉のキャップは、しっかりしたつくりと日本人に合う絶妙なフォルムが魅力。旬のコーデュロイは紡毛系ジャケットにも好相性。

(左下)フランスの著名なメゾンブランドの帽子も手掛けている〈クランブ〉。上質でエレガントな素材が揃っており、茶系のホームスパンとエコスエードを組み合わせたベースボールキャップは、まさに大人の休日スタイルにうってつけです。

(右下)今季〈ブリッラ ペル イル グスト〉のベースボールキャップは、浅すぎず、深すぎない大人でも被りやすいフォルムに修正。なかでも無地のグレーフランネルモデルは、どんなジャケットやコートにも合わせやすく、大活躍間違いなしです。

ブラウン系のハウンドトゥース柄フランネルを用いたベースボールキャップは、暖かみのある表情が魅力。紡毛系のスーツやジャケットに加え、こんなニットアウターとも好相性です。シンプルな装いも被るだけで変化が出ます。

CORDUROY
「1点投入で見違える今季こそコーデュロイ」

「欧米では必ずといっていいほど、秋冬には打ち出されるコーデュロイ。2023 -24年秋冬も継続して世界的なトレンド素材となっていますが、今季はスーツやジャケット、パンツをはじめ、幅広いアイテムが揃っています。ヨーロッパではとくにコーデュロイスーツを着た業界人が多かったですが、たとえばタートルにコーデュロイシャツを重ねるなど、今季注目のレイヤードスタイルにも活躍するはずです。1点採り入れるだけでスタイルがアップデートされるので、ぜひ試してほしいですね」

3つボタン段返りの定番スーツ『ポジリポ』に、中畝のチャコールコーデュロイを載せたモデルはビームスだけの取り扱い。柔軟なアンコン仕立てのパッチポケット仕様でカジュアル感があり、着こなしやすいコーデュロイスーツです。

かつてスペイン国王が用いたハンティングジャケットをモチーフとする、〈アルテュメス アンド コー〉の代表モデル『テバ』ジャケット。ドゥカ・ビスコンティ社製の上質なコーデュロイの1枚仕立てで、着込むほど味わいが増します。

〈シヴィリア〉の創業者サルノ・ビアンケッティ氏が立ち上げたブランド〈イカイ〉。『ロブスト』と名付けられたモデルはやや太めのシルエットが特徴であり、伸縮性に優れた別注のストレッチコーデュロイと相まって抜群の穿き心地。

ベストセラーである〈バグッタ〉のストレッチコーデュロイジャケット。アンコン仕立てでさらりと羽織れ、適度なゆとりのシルエットは合わせるパンツを選びません。新色のキャメルはクラシックに加え、モードな着こなしにも好相性。

野暮ったいイメージのあるコーデュロイシャツも、明るめのスモーキーブルーならフレッシュな雰囲気で着こなせます。細畝できめ細かく、背中のダーツによる適度なウエストシェイプも効いており、ドレススタイルともベストマッチ。

トラッカータイプのブルゾンをネイビーの薄手コーデュロイでモダンにアレンジ。デニムほどラギッドにならず、大人らしく上品に着こなせます。アウターにはもちろん、コートやジャケットのインナーにして旬のレイヤードも体現。


HERITAGE PATTERN
「絶妙に進化し続けるヘリテージパターンに注目」

「英国回帰が叫ばれはじめてから長年継続してきたのが、英国伝統のヘリテージパターンです。途切れなく続いてきた流れですが、毎シーズン微妙に変化しており、この秋冬はパープルやイエローなど発色のいいトレンドカラーを差し色として効かせたものや、柄目がやや大きめのものが主流。いずれも主張性があり、スタイルに変化をもたらします。ジャケットやコートをメインにツイード風の素材が多いですが、肌触りは柔軟で軽やかであり、現代的な着心地にアップデートされています」

一見トラディショナルなシェパードチェック柄のジャケットは、パープルやネイビー、ライトブラウンなど多彩な色使いが今季的。近づくと色味が引き立って新鮮です。パープルとネイビーを拾ったニットとネクタイが絶妙にマッチ。

LAYERED
「レイヤードテクニックで脱シンプルスタイル」

「近年はエフォートレスやアスレジャーなど、シンプルな着こなしが持て囃されてきましたが、その反動と見られるのがレイヤード、すなわち着込んだ着こなしです。70年代のヘビーデューティで流行したタートルにシャツを重ねる着こなしや、プレッピーで定番だったシャツやポロシャツにシャツを重ねるテクなどを若い世代の業界人が採り入れていますが、おそらく時代背景などは知らずに自然と行き着いたのでしょう。それはつまり、時代の気分が巡ってきたということなのです」

グリーンがかったブルーがレトロなテイストを醸す、〈ウールリッチ〉に別注したダウンベスト。イタリアの洒落者が得意とするジャケットへのレイヤードで、フレッシュかつ若々しい雰囲気に。白パンを合わせると発色が引き立ちます。
シャンブレーシャツにチェックシャツを重ねた〝シャツレイヤード〞は、こなれた雰囲気を演出。うるさくならないようどちらかを無地にし、パンツにタックインするのがコツ。仕上げはジャケットのように着られるショールカラーのカーディガンを。
ジャケットに単品ベストを挟む着こなしも、この秋冬は久々に復活。ジャケットスタイルがこなれて見えます。テラコッタのコーデュロイジャケットにマスタードのベストなど、同系色を合わせ、少しフレンチなテイストで。

KNIT HOODIE
「フード出しのテクを大人らしくアップデート」

「着込むレイヤードテクニックのキーアイテムはいくつかありますが、シャツやベストと並んで挙げられるのがパーカーです。これまでもアウターからフードを出す着こなしはありましたが、スウェットパーカーが主流でした。僕の世代には懐かしいテクですが、今季は多くのニットサプライヤーがニットパーカーを揃えており、これをジャケットやオーバーコート、あるいはブルゾンにレイヤードする提案です。スウェットよりドレスアイテムとの相性がよく、また大人らしく見えるのでお勧めですね」

イタリア屈指のニットファクトリーブランド〈バフィ〉に別注したニットパーカーは、レイヤードした際のフードのボリュームが絶妙。ベーシックなジャケットスタイルも、パーカーを挟むとスポーティなリラックス感で新鮮に見違えります。

カンガルーポケットと呼ばれる両手用ウエストポケットが特徴のフーデッドパーカーをベースに、パターンからつくった完全別注モデル。適度なボリュームが出るようフードの形状にこだわりました。ジーロンラム使用で肌触りも抜群。

気軽に羽織れるフルジップ仕様とラグランスリーブにより、リラックスした雰囲気で着こなせる別注モデル。ダブルジップでレイヤードもしやすくなっています。ラムズウールの最高峰ジーロンラム製で、暖かく滑らかなタッチです。

リラックスした着こなしを追求し、柔らかなウールカシミヤニットで編み上げたオリジナルパーカー。着た際フードが立体的に立ち上がるように、高さや形状を研究。レイヤードした際にゴワつかないように、厚みまでとことんこだわりました。


TIE
「控えめでいて新しい進化したクラシックタイ」

クラシックなペイズリー小紋のプリントタイは、深いパープルの色目と相まって、これまでにない表情。淡いラベンダーのタブカラーシャツとのコーディネートが新鮮です。ベーシックなネイビーストライプのスーツも見違えます。
グラフチェックのタブカラーシャツにストライプタイを合わせたVゾーンは、チェックとストライプを重ねた絶妙なパターンオンパターンのコーディネート。さながら、モダンなライトグレーの額縁に収められた絵画のごとき美しさをたたえています。

ウールタイはまだ必須
ツイードやフランネルのスーツが継続して人気の今季。マットな質感がマッチするウールタイも、引き続き揃えたいところ。〈ロス ミラノ〉のウールタイは、シックな配色のタータンチェックがこれまでにないVゾーンを構築します。(左から1番目)

Vゾーンにも旬のパープルを
鮮やかな色使いが戻ってきている2023-24年秋冬。トレンドカラーのひとつがパープルです。深いパープルをベースとする〈フランコ バッシ〉のストライプタイなら、手軽に採り入れられます。スーツやジャケットの色を選ばないのも魅力。(左から2番目)

マダープリントが復活
ここ数年人気のプリントタイ。なかでも今季注目されているのが、英国伝統の草木染め、マダープリントを再現した生地です。ナチュラルな色調とクラシックなパターンが新鮮であり、シックなVゾーンを演出してくれます。(左から3番目)

小紋柄は中柄が狙い目
久しぶりに注目されている小紋柄。従来より柄目がやや大きめで、適度な主張性のあるものが今季はお勧めです。タイのトレンドリーダーである〈フランコ バッシ〉の新作は、明るいブルーがVゾーンに絶妙な変化をもたらします。(左から4番目)

新鮮配色のストライプ
スタンダードなストライプタイも、配色次第で新鮮な雰囲気を醸せます。深みのあるグリーンと茶のコンビネーションが美しい〈フランチェスコ マリーノ〉のストライプタイは、剣先を手まつりで仕上げた柔らかい表情が特徴。(左から5番目)


BRIGHT COLOR
「装いのどこかに1点ブライトカラーが効く」

「色使いに関しても服同様にラギッドな傾向が続いていましたが、コロナ禍の閉塞感が解放され、発色のいいブライトカラーを身につけて気分を上げたいという機運が高まっています。それを受け、アイテムを問わずにカラフルなものが幅広く提案されていました。どれもくすみのない明るく鮮やかなトーンで、スタイルに1点採り入れるだけで印象が若々しく新鮮に見違えるはず。複数のブライトカラーを組み合わせるのは高難度ですが、1点でも十分効果的なのでトライしてみてください」

(左)ジョシュア エリス社のヘリンボーン素材を用い、細部を独自調整した〈インバーティア〉の別注ダッフルコートに、新色のコバルトブルーが登場。ブルーを拾ったシェパードチェック柄ジャケットと馴染ませれば、シックに着こなせます。

(右)鮮やかさと上品さを兼ね備える絶妙な色調のグリーンが目を引くチルデンセーターは、ビームスがラインまで色指定した別注モデル。ライトグレーにエメラルドグリーンを組み合わせたチェック柄のジャケットとベストマッチです。

ELEGANT COLOR
「上品シンプルなエレガントカラーを纏う」

「男らしく土臭いラギッドな色使いからの揺り戻しは、ブライトカラー以外にもあります。それがホワイトやグレー、キャメルなどの上品な色使いです。どれもがワントーン、ないしは差し色を使わずエレガントな色のみでシンプルにまとめられているのが特徴で、大人らしく上品な雰囲気です。オフホワイトやライトグレー、キャメルなど柔らかなトーンの色がとくにお勧め。ワントーンの場合は、アイテムごとにトーンを絶妙にずらすと洒脱にまとまります」

この秋冬ぜひトライしてほしいエレガントカラーがオフホワイト。欧米では定番のウインターホワイトとして着やすく、リッチで落ち着いた雰囲気を演出できます。紡毛やニットなど、暖かみのある素材感で変化をつけるのがポイント。
欧米のセレブリティが得意とするキャメルカラーは、ラグジュアリースタイルに欠かせないエレガントカラー。白パンや白シャツなど、ホワイトのアイテムと合わせると現代的な軽快感が生まれ、リッチでノーブルな表情が引き立ちます。
グレーは男のワードローブのベースともいえる重要カラー。なかでも淡いライトグレーは軽やかなエレガンスが注目されています。ミッドグレーからホワイトにかけてのグラデーションコーディネートは、知的で洗練された印象です。

Photo / Kenta Sawada
Styling / Akihiro Shikata
Hair&Make-up / Shinya Kawamura [mod’s hair]
Model / Nils [Exiles], Olivier [Exiles]

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