BEAMS

コットンツイルのジャケット

( BEAMS PLUS )

ネイビーブレザーとは似て非なる

スポーツコートの正統ここに極まれり

コットンツイルのジャケット

BEAMS PLUS

  • スポーツコートって、知ってます? 主に白い線で区切られ、そこから外にボールが出たらアウトになる……ではなく、着るほうの。テニスやアメフトなどが人気となりはじめた時代、それらを観戦する際にいわゆるスーツではフォーマルすぎたため、カントリースーツやブレザーなどの運動に適したジャケットが流行しました。ほどなくして学生の街着としても浸透し、より簡略化されたものがスポーツコートです。1960年代にはアイビールックに取り入れられ、日本でも洒落者のあいだで広まりました。
  • WHY

    オーセンティックなアメトラ

    =ビジカジ兼用に最適!と心得るべし

    ――と、ここまで読んでお気づきかもしれませんが、このバランス感は21世紀におけるビジカジ兼用アイテムのそれとほぼ同じ。仕事着として嫌味がなく、休日カジュアルで着るなら大人っぽく見えるのも必然なんです。前述の歴史を念頭におくと、一番おいしいのは1960年代のアメリカントラッドの仕様にならったものでしょう。となればビームス プラスの出番です。正統派のアメトラを気の利いたプラスアルファによってアップデートするのが真骨頂のレーベルですからね。迷わず押さえておくべき一着に間違いないでしょう。

    ベージュにオリーブと、トレンドのコロニアル調カラーが揃いぶみ。あ、写真には写ってないけどネイビーもあります。

  • DETAIL

    1960年代のスポーツコートをベースに

    フィッティングをアップデート

    ディテールはセンターフックベント、セミナローラペル、段返りの3ボタンにパッチポケットという極めてベーシックなスタイル。さらには低めに設定したラペルのゴージライン、ハーフライニングの仕様、アメリカのスポーツコートを意識した少々前振りのスリーブなど、クラシックながらも着用すると不思議と現代でも自然になじむルックです。フィッティングのバランスを今どきに調整した、残すとこは残して変えるとこは変える〈ビームス プラス〉の手腕が光ります。

    80番手の綿糸を3本撚りあわせたタテ糸と、60番手の細い綿糸を3本撚りあわせたヨコ糸をツイルに。程良いハリとコシを兼ね備えた、ザッツ品行方正。精緻な縫製もさすが。

( Staff Snap & Voice )

ベージュのコットンスーツはといえば、春のアメトラファッションには欠かせない存在。カチッとしたタイドアップスタイルにも、カジュアルなポロシャツスタイルでもサマになる汎用性が魅力ですね。

長谷部 慎之介(ビームス プラス マーチャンダイザー)

綿100%の清涼感のある生地ですが、独特のツヤがありドレッシーな雰囲気もあります。ジャケットと色味を揃えた柄シャツを合わせて、個性を演出しつつも落ち着いた大人のビジカジスタイルになるように心がけました。

坂本 翔一(ビームス プラス 原宿)

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