クルマにも、自転車にもない、バイクだけの魅力。

FEATURE

かっこいい男に
なりたくて!

SELECTOR

小川 涼

BEAMS メンズカジュアル バイヤー

多くの人が、自分で所有している乗り物といえば、自転車かクルマ。「バイク」と答える人は少ないはず。選択肢にすら入っていない人もたくさんいて、たしかにまわりを見渡しても、バイクに乗っている話はあまり聞こえてこない。でも、実はめちゃくちゃ魅力的な乗り物。今回はその魅力を、ビームス屈指のバイク好きたちに語っていただきます。記事を見終わる頃には、バイクがちょっと、欲しくなってるかもよ。

GUEST PROFILE

  • 相田 高史

    BEAMS ビジュアル マーチャンダイザー

    1978年生まれ。宮城県出身。1999年にビームス入社。現在はVMD部に所属。初バイクは16歳のときで、そこから数々のバイクに乗り継ぐ。家を購入したタイミングでバイクは手放してしまったものの、いままた、バイク生活復帰を目論む。

相田:小川くんは、バイクに乗り始めてどのくらい?

 

小川:いまで2年くらいですね。免許を取ったのも3年前で。なのでバイク歴で言ったら、全然浅いんですよ。相田さんはいつからですか?

相田:16歳の頃に中型の免許を取って400ccのバイクを買ったのが最初かな。そこから33歳くらいまでいろいろ乗っていたんだけど、結婚するときに手放しちゃって。でも、小川くんはなんでまた、バイクに?

 

小川:父親がバイカーだったんです。それと地元が石川県で、上のかっこいい先輩たちが乗っているのを見て憧れがあって。いつか乗りたいと、ずっと思っていたんです。

相田:で、この〈YAMAHA〉の「SR400」を買ったのね。これは本当にいいバイクだよ。昔からビジュアルも全然変わらないし。

 

小川:そうですね。機動性もいいから都会でもめちゃくちゃ楽ですし、山道だったり峠も、全然頑張れちゃいますから。足つきもいいんで、本当にオールラウンダーだと思います。

相田:そう思うね。実はいま、バイクにまた乗りたくなってきていて。

 

小川:そもそも、相田さんはどんなバイクに乗ってきたんですか?

 

相田:1番最初に買ったのが〈ホンダ〉の「400TT」で、そのあとに〈ベスパ〉の「ET3」。〈ジレラ〉の「ランナー」、〈ケーティーエム〉の「250EXC-R」のモタードにも乗ってたね。

 

小川:だいぶ洒落てますね。

相田:〈ジレラ〉に関して言うと、当時、ニューヨークとかのストリートの人たちがめちゃくちゃ乗ってて、それを見て「かっけー」ってなっちゃって。すぐ影響されるタイプなもんで(笑)。

 

小川:ぼくもめちゃくちゃ影響受けてます(笑)。ぼくはやっぱり、ルードな男に憧れるんすよ。だから格好もアメリカンなものが多くて。

相田:小川くんは、前からこういうバイカーな格好だったの?

 

小川:たぶん、この感覚は昔からあったんですけど、高校生の頃とかは東京のドメスティックブランドがすごい好きで、キラキラした色のものを着てたりしてました。だけど、やっぱり年をとっていくなかで、いつしか「おしゃれだね」って言われるより「かっこいいな」って言われたい願望が強くなっちゃって。そこからポップな格好をすることがなくなって、いまに至るっていう感じです。

MEMO

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相田さんのかつての愛車

ジレラのランナー

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2000年代当時、ニューヨークでは〈シュプリーム〉なんかのストリートブランドを身にまとって、イタリアンスクーターに乗るのが大ブーム。相田さんも例に漏れず、同様のスタイルで都内を走っていたんだとか。

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相田:ファッションのことで言うと、自分は普段の服と全然変わらないんだよね。ただ、寒いのも嫌だし、雨に濡れるのも嫌。なるべくバイクに乗っているときは快適に過ごしたい。

 

小川:ぼくはもう、バイクに乗るとなったら雨は受け入れます(笑)。濡れても全然気にしないタイプですね。

相田:そういう人、いるよね(笑)。だからぼくは、シェルなんかは必須なの。この〈アブガルシア〉との別注のシェルも、かなり好み。3レイヤーのフィッシングジャケットなんだけど、雨も風も防げて、着丈もほどよい長さがあるし、なによりポケットが大きくて。

 

小川:ポケットは本当に大事ですよね。ぼく、バイクにETCをつけてないんで、高速乗るときなんかも現金を払わなくちゃいけない。だからポケットにお金を入れておかなきゃいけないけど、パンツのポケットとかは落としちゃう不安もあるから入れておけない。これであれば落ちる心配もないですもんね。

相田:小川くんが選んだレザーのジャケットは、もうど真ん中っていう感じ。

 

小川:レザーと言えば、結構ビタビタで着る人が多いじゃないですか。でもこれ、結構ワイド目に作られてるんです。なんですけど、中にいろいろ着込めるし、シープスキンで柔らかいから着心地もいいんですよ。

 

相田:ぼくはさっきも言った通り、バイクに乗っているときは快適でいたいから、手袋もマストです。

 

小川:自分も手袋は大事。

相田:〈メカニクスウェア〉のこれは園芸にも使える上にBMX乗りたちにも人気らしいんだけど、手のひらの部分がしっかり補強されていて、手の甲の部分はストレッチがきいていて通気性もいいっていう。

 

小川:ぼくもジャケットはレザーを着るんですけど、手袋だけはレザーのやつが苦手で。馴染むまでが本当に硬くて、バイクの操作性も悪くなっちゃうんで。

 

相田:たしかにそうかも。暑い時期は蒸れそうだしね。で、小川くんの次のアイテムは、超ベーシックで良いね。

小川:王道だと思うんですけど、やっぱり〈ヴァンズ〉のスリッポンはどんな服装にも合うし、クラッチ操作が楽だし、汚れてもゴシゴシ洗えるんで。紐とかあっても不安になっちゃうし、バイクにはスリッポンが1番理にかなってる気がするんです。

 

相田:クラッチでアッパー部分が汚れるしね。

小川:バイクのファッションは、機能と見た目のバランスはそれぞれ違うと思うんですけど、見た目を追いすぎて運転しづらくなるのは本末転倒だと思っていて。なので、やっぱり適度なバランスが大事ですよね。

相田:話は戻ってしまうんだけど、バイク乗り出してから、生活は変わった?

 

小川:変わりました。どうしても、仕事のストレスとかあるじゃないですか。そんなときも、空き時間を見つけてバイクで流すと、そのストレスも落ちていくっていうか。

 

相田:そうだよね。俺もよくやってたから。あと、クルマって、 どこかに行くための手段でしかないと思うんだけど、バイクは、バイクに乗ることが目的になる気がするんだよね。

小川:たしかに、バイクが主語になりますよね。

 

相田:クルマ好きの方は、クルマに乗ることが目的でどっかへ行くっていうのはあると思うんですけど、よりバイクの方が強い気がする。

 

小川:ぼくもひとり旅によく行くんですけど、いま思うと、行先はどこでもよかったんですよ。バイクに乗りたいが先にあって、目的地を決めるという。

 

相田:そうなんすよ。だから趣味性が高いよね。

小川:相田さんは、次に乗るなら、どんなバイクに乗りたいんですか?

 

相田:いろいろ見ているんだけど、この間、試乗させてもらった〈ドゥカティ〉のスクランブラーはめちゃくちゃよかった。

 

小川:たしかによかったですよね。街乗りにも、かなり適してましたし。それこそ、オールラウンダーですよ。

MEMO

10月25日に東京タワーのイベントスペースで開催される〈ドゥカティ〉の新型「スクランブラー」発表会に、小川・相田の両名も参加。二人が模索する“次世代バイカースタイル”の正体とは!?。現在、OCEANS webでも記事を公開中です。

 

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相田:最新のものは安全性も高いから、そういう点でも安心だよね。ほかで言うと、〈ハーレーダビットソン〉とか、〈トライアンフ〉の「トロフィー」とかもいいなって思ってる。

 

小川:昔のものを手入れしながら乗るか、足としてガシガシ使うかでも全然違うかなと思うんです。

相田:そうそう。昔のバイクってなると、どうしても不安は残るじゃない。オイル漏れとかにじみとか。クルマと一緒ですよね。クラシックなものはいいけど、家族を乗せて高速乗れないもん。

 

小川:相田さんが思う、バイクの魅力も聞きたいですね。

 

相田:昔からラジコンとかも好きだったんだけど、その感覚に近いかも。それでいて、自分をどっかに運んでくれるって、最高だよね。

小川:クルマと違って、上を見られるのもいいと思っていて。自然の中も最高ですけど、都会を走っているときも、360度眺められるし。

 

相田:自分も、初めてバイク買ったときは表参道を走ったもんね。12月だったんだけど、イルミネーションってクルマからだと少ししか見えないじゃない? それがもう、360度見渡せて。

 

小川:「都会にいるなー」って、めちゃくちゃ実感できますもんね。そういえば、今年もそろそろ、イルミネーションが始まりますね。

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( PROFILE )

そろそろ新しいバイクも気になってます...
小川 涼
(BEAMS メンズカジュアル バイヤー)

1997年生まれ、石川県出身。2017年からアルバイトとして働きはじめ、2023年9月にメンズカジュアルバイヤーへと就任。ルードな男に憧れていて、バイク以外にも酒、麻雀など、男らしい趣味多数。

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