美濃焼の魅力、和田が教えます。

FEATURE

器って奥深いんですよね、
非常に。

SELECTOR

和田 健二郎

オムニスタイルコンサルタント

普段、何気なく使っている器。それ、どこで作られたものか知ってます? もしかしたらそれは、美濃焼かもしれません。なんたって美濃焼は、日本で作られている器のシェアの半数以上を占めているから。ではなぜ、そこまで多くの人に支持されているのか。その理由を、ビームス屈指の器好きでありグルマンでもある和田健二郎さんに紹介していただきます。

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まずは、みなさんにお知らせです。私、和田健二郎、10月に『ビームスの服ショーグンが敬愛するモノ・コト・ヒト』という本を出版しましたので、ぜひお手にとってみてください。昔からファッションはもちろん、民藝や工芸が大好きで、自著にも我が家にあるお宝が多数掲載されています。

だからといってはなんですが、そんな民藝・工芸への興味から、自然と器も好きになっていきました。

器に興味を持ち始めたのはいまから22年前、結婚してから。それまで料理もしなければ家にいることもなかったので。

私の実家が鹿児島、妻が福岡ということもあり、そこからは帰省するごとに窯元を回ったり、九州以外にも沖縄のやちむんや益子に傾倒していた時期もありました。最近は、伊万里のものにハマっていたりします。

そして、今回ご紹介する美濃焼も、私のお気に入り。

岐阜県の東濃(とうのう)地方で作られている陶磁器で、日本で販売されている食器の60パーセント以上が、美濃焼と言われています。そこにはたくさんの窯元があり、実に多様な器が作られています。

最近、我が家で使っている美濃焼の器は、BEAMS JAPANが開発に携わった〈miyama.〉と〈山喜製陶〉のものです。

〈miyama.〉は1977年に創業したブランドで、上質な白磁素材が特徴。本作はカレー特化型になっていて、「インドカレー」「スープカレー」「いつものカレー」が上手に盛り付けられて、かつ食べやすい。

〈山喜製陶〉も美濃焼の老舗で、創業は1927年。デザインが非常にプレーンで、和食から洋食まで、どんな料理を盛り付けても様になる。懐の深い器なんです。

食器を買うときの基準はインスピレーション。加えて、いかに料理の視覚的おいしさを格上げしてくれるか。2つのブランドは、そのふたつを満たしてくれるのです。

では、実際にどう使っているかを次章でご紹介します。

私は食べることが専門で、いつも料理を作ってくれるのは妻。出社時のランチもほとんどがお弁当で、それもすべて、妻の手作りです。

自分で言うのもお恥ずかしいですが、本当に料理上手。

この日のメニューは大根を使ったスパイスカレーに栗ご飯、ごぼうのポタージュ、柿の豆腐クリームチーズ添え、里芋のポテトサラダ、そして昆布締めブリのカルパッチョ。

料理と器の関係は蜜月で、味をも左右しかねません。器を疎かにしてしまっては、せっかくのおいしい料理も台無しになってしまいます。その点、〈miyama.〉と〈山喜製陶〉の器は、脇役に徹しながらも、主役である料理をしっかり引き立ててくれるんです。

美濃焼に代表される陶磁器は機能にも優れていて、なにより丈夫。陶器は少しコンっと当てただけで欠けちゃいますが、陶磁器にはそれがない。かつ食洗機と電子レンジにも対応していて実用的。そして軽い。どれも小さなことだけれど、毎日料理を作る家庭にとっては、ありがたかったりするんです。

ちなみに、磁器と陶器の見分け方は叩くこと。音が響かなければ陶器で、かん高い音が鳴れば陶磁器です。

ファッションでも「見た目」と「機能」、どちらも備わっていることが大事なように、器もそれと同じこと。〈miyama.〉と〈山喜製陶〉は、最高のハイブリッドテーブルウェアと言えるかもしれません。

今回紹介しているお皿は、ビームス公式オンラインショップとビームス ジャパン(新宿)での販売の他にふるさと納税各種ポータルサイトでお礼の品として登録予定です。詳しくは以下リンクよりご確認ください。(※オンラインショップと店舗での発売日が異なります。詳しくは下記ニュースページをご確認くださいませ)

 

ニュースページ

https://www.beams.co.jp/news/3813/

 

ふるさと納税返礼品詳細はこちらから

https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/21208/986

※11月末更新予定

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( PROFILE )

妻の手作り弁当は自著にて。
和田 健二郎
(オムニスタイルコンサルタント)

1970年生まれ、鹿児島県出身。1990年に入社し、数々の職を歴任。現在はオンライン・オフラインを通じた理想的な接客方法やスタイリングについて、全国のスタッフと共有する日々。服とインテ リアが好きで、なかでもビンテージや民藝に精通。今秋には自身が愛するすべてをまとめた書籍『ビームスの服ショーグンが敬愛するモノ・コト・ヒト』を上梓。 https://www.instagram.com/wadajiro/ https://www.instagram.com/wada__ben/

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