牧野流サングラス選び。
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グループランのときやレース時は、誰かと話すことも多いので、目がしっかり見える薄い色のサングラスをかけることが多いです。それと上記のピンク色のサングラスは夜間でもかけられて、裸眼よりも地面の凹凸がわかりやすいんです。トレイルランニングなんかにも最適なモデルですね。
牧野的ランニングウェアの解釈と、
そのコーディネート。
FEATURE
極論、
ランシューさえあれば
大丈夫。
SELECTOR
「ビームスの牧野って知ってる?」と聞けば、業界では「あー、いつも走ってる人ね!」とアンサーが返ってくる。それくらい、牧野さんはランニングの虜! 毎日のコーディネートのコンセプトも「いつでも10キロ走れるスタイル」。そんな彼が、最近愛用しているファッションアイテムとコーディネートを披露。えっ、そんな格好で走れるの!?
毎月300キロ以上走っている牧野さん。ほぼ毎日ランニングをしているから「いつでも10キロ走れるスタイル」だし、毎日出勤しなくてはいけないから、街に馴染むこともかなり重要。
ふたつの両立は難しいように感じるけれど、牧野さんは一体どうしてる?まずはひとつ目のコーディネートからご紹介。
CAP:South2 West8 for Pilgrim Surf+Supply
JACKET:BLUE LUG × PilgrimSurf+Supply
TOPS:牧野英明@B印MARKET / narifuri 別注
実際にこの格好で走れるんですか?
牧野:全然走れます。まったく問題なしです!
では細かく教えていただきたいんですが、まず、帽子はどちらの?
牧野:「ピルグリム サーフ+サプライ」×〈サウス2 ウエスト8〉のもので、形的にはサイクルキャップに近いです。ツバが短く柔らかいので、走っているときに風に煽られて飛ばされることがないんです。
牧野:ショーツも同様に「ピルグリム サーフ+サプライ」×〈サウス2 ウエスト8〉のものですね。ちなみに、「ピルグリム サーフ+サプライ」×〈サウス2 ウエスト8〉のアイテムはトレイルコレクションといって、アウトドア仕様になっているんです。
ショーツのお気に入りポイントは?
牧野:まずは、腰の部分にポケットがあることですね。ここにいつもスマホを入れて走ってるんですけど、ここに入れるとスマホが揺れないから走りやすいんです。他にもポケットがたくさんついていて、街で履いているときも便利なんです。
ジャケットは、自転車屋「ブルーラグ」との別注ですね。
牧野:やっぱり自転車ブランドの服は、走るのにも適してるんです。このジャケットもいろんなところにリフレクターがついていて夜でも視認性がいいし、なんたってジップがダブルスライダーなのがいい! なぜかというと、走って暑くなってきたら下からジップをあげると通気ができるんです。「全部のジップをあければ?」と思う人もいるかもしれないですけど、それだとバタついて走りにくいんですよ。インナーもチラ見せできてオシャレも楽しめますしね。
ジャケットに求める機能はありますか?
牧野:軽いこともそうですが、なによりもコンパクトになることです。これもパッカブルで、めちゃくちゃ小さくなるんです。ポケットにだってしまえる小ささです。
Tシャツは、どんなものなんでしょう?
牧野:ジャケットと同じく、こちらも自転車ブランド〈ナリフリ〉に別注したものですね。このTシャツはインラインだとXLまでしか展開がないんですけど、2XLで作ってもらいました。
素材もランニングに適していると。
牧野:そうですね。ポケットもついているし、汗抜けや速乾性にも優れていて走るのにもバッチリです。それでありながら、パッと見た感じ、化繊に見えないってのもお気に入りで。
牧野流サングラス選び。
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グループランのときやレース時は、誰かと話すことも多いので、目がしっかり見える薄い色のサングラスをかけることが多いです。それと上記のピンク色のサングラスは夜間でもかけられて、裸眼よりも地面の凹凸がわかりやすいんです。トレイルランニングなんかにも最適なモデルですね。
お次もまた、完全に街着っぽい!
牧野:そうでしょ? でも、全然走れます!
ランナーって、モノトーンもしくは原色のイメージがあるんですけど、こうした色使いは新鮮ですね。
牧野:あまりこういう色味は、ランニングの専門ブランドだとなかなか売っていないんです。でも、こういう色だって着たいじゃないですか。となったときに、普通のファッションブランドでも「ランニングにも着れるじゃん」ってものが結構あって、そういうものを探すんです。
なるほど! ではまず、カーディガンから伺いたいんですが、ランニングでも大丈夫ですか?
牧野:全然大丈夫です。 カーディガンをテック素材で作ったビームスのオリジナルなんですけど、袖の裾にスナップボタンがついているから走るときもバタつかないし、街着としてはレイヤードを楽しめるし、いいですよ。
逆に、ランニングに支障をきたす服って、どんなものなんでしょう?
牧野:いままで走ったなかで、これはダメだなと思ったのがレザーのロングパンツです。
たしかに、ダメそうですね(笑)。むしろトライしたことがすごいです。
牧野:それとスーツ。レザーにも言えるんですけど、洗えない服では走れない。家の洗濯機で洗えて乾きやすければ、ぼくの場合はランニングウェアとして使いますね。
パンツも完全に、街着のように見えますね。
牧野:こちらも裾にドローコードがついているからバタつくこともないし、むしろいい感じです。なのでぼく、デザインは好きなのにドローコードがないから買わないことがよくあるんです。あと、ウエストが紐なのも大事ですね。ベルトもかれこれ2年ぐらいしてなくて、いま持っているパンツは、基本的にウエストは紐です。
今回もキャップをかぶっていますが、つねにキャップを?
牧野:ヘアバンドのときもあるんですが、日中走るときは絶対キャップです。なんでかっていうと、日中にバンダナを巻くと、変な日焼け跡が残るでしょ? その点キャップはツバがあって焼け方も自然なんです。それってTシャツとかも同じで、腕につく日焼け跡が嫌なので、夏はだいたいノースリーブ。なるべく面積の少ない服にしてるんです(笑)。
ランニング初心者へのアドバイス!
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ランニングの目的にもよりますが、最初は距離や速度よりも、長い時間走ることを目標にはじめるといいと思います。30分がベターですが、難しい場合は20分でも構いません。どこかを一周するというよりは、15分進んで、15分かけて同じ道を戻ってくるようなコース設定がおすすめ。
ソックスは普段、どんなものを?
牧野:ソックス専業ブランドのものしか履かないですね。なんでかというと、昔〈ナイキ〉の靴を履いたときに、ソックスは〈アディダス〉のような気持ち悪い現象が起きちゃうことがよくあって、それを防ぐために。
本日のソックスの特徴は?
牧野:素材が、吸湿速乾のドライマックスなので蒸れ知らずです。いまはもう、こうした機能素材のソックス以外、履かないですね。
パンツはフリースですが、暑くないんでしょうか?
牧野:一般的なフリースって防風性がないので、風を通すんです。なので汗の抜けも非常にいいんですよね。そして繰り返しになりますが、このパンツも裾にドローコードがあって、ランニングにもバッチリです!
ベストはダブルスライダーですね。先ほどもあったように、下からも開けられる。
牧野:そうです、これも大事(笑)。走るときって基本的に薄着ではあるんですけど、通勤時はそれだと寒いじゃないですか。だからこういう綿のベストとかめちゃくちゃ助かるんです。軽くて小さくなるし、ファッション性も高いし、着たままでも走れるので。
時計も紹介いただけますか?
牧野:〈ガーミン〉の時計なんですが、ランニング時の心拍だったり、消費カロリーであったり、つけているだけでなんでも計測してくれます。もちろんGPSもついているから、どこを走っているかも一目瞭然です。さらに、こんなにもいろんな機能が使えるのに、1ヶ月は電池が持つんです。一般的なスマートウォッチって毎日充電しなきゃですけど、その煩わしさもないんです。交通系ICカードも入れられますし。もちろん、アクセサリーとしての見た目も大事ですが、道具として見たときに、もう〈ガーミン〉以外の時計ではなかなか満足できなくて。
ありがとうございました。牧野さんのランニングウェアに対するいろいろが、少しわかったような気がします。それでは最後に、メッセージがあればお願いします!
牧野:有名な話なんですけど、歯磨きやお風呂って、面倒に感じる日もありますけど、終えたあとに後悔することはないですよね? それと一緒で、ランニングも走ったあとに「走らなきゃよかった!」とはならないんです。必ず「今日も走ってよかった!」ってなる。ということで、今日も走って帰ります!