HAPPY OUTSIDE BEAMS meets Mercedes-Benz LIVE!
vol.2
Sunday Cooking!ー今週末、たまには「僕」が料理でもー
Vol.2「和牛もも肉のトスカーナ風グリル&ソーセージグリル 季節野菜添え」
週末の朝。月に数回は、早起きをして愛車で出かけることにしよう。目的は、旬の食材を手に入れること。
そして、うまい料理を作ること。ごちそうの由来は、ご馳走といって食材を探して走り回ったことからだとか。
料理がそんなに得意ではない自分でも、うまいものを探すのは得意。さあ、今回も走りますか。
navigator: Hiroshi Doiji / food:Gen Yamasaki
秋が始まる軽井沢へ、“肉”を求めてロングドライブ
前回、旬の食材を求めて鎌倉を訪ねたビームスのコミュニケーションディレクター・土井地博。初夏らしく涼しげな「夏しらすの冷製パスタ」と「枝豆とじゃがいもの冷たいスープ」を、料理家のワタナベマキさん指導のもと作り上げた。「まったく料理ができない」と謙遜する土井地だったが、実は料理のセンスあり。旬の食材の旨さを引き立てる調理のコツを身につけたよう。2回目となる今回の舞台は軽井沢。ビームスの上司で、軽井沢在住の山﨑 元(やまさきげん)がBBQをレクチャーしてくれるのだ。キャンプ、アウトドア好きの土井地。「山﨑さんのことだから、ただのBBQじゃないはず!」と期待をむねに車を走らせる。
車窓から流れて行く森と高原の風景。気持ちよすぎるでしょ!
関越自動車道から藤岡ジャンクションを経て上信越道に入る。ほとんどカーブがなく、まっすぐに伸びる道路は走っていて気持ちがいい。高速走行でもブレない安定感、風の音も抵抗も感じない静かな車内。アクセルへの反応のよさがGLSを運転する大きな楽しみ、と土井地。軽井沢への道のりは風景もよく、クルマ好きにはたまらない。さて、山﨑との待ち合わせは「ファインコスト メッツゲライ カタヤマ」。メッツゲライとはドイツ語で、食肉やハム、ソーセージを売る食肉販売店のこと。そう、今日は精肉店で集合なのだ。
「ここはすごいですよ。大型連休には、買い物客の行列が駐車場の外までずっと続くほどの人気です」(山﨑)。広い店内には信州牛はじめ、豚、鶏、ラム、合鴨とさまざまな種類の肉が並ぶ。特におすすめは、ソーセージ。店主の片山 勉さんはドイツ、オランダでハム・ソーセージ作りの修業をしてきたそうで、本場の味を楽しめるのだ。山﨑は片山さんからおいしい肉の食べ方を伝授してもらっていて、今日は「マニアックな牛が手に入ったよ」と、信州牛のもも肉の塊を受け取っていた。マニアック、ってどういうこと!?「高カロリーなエサを与えないで穀物で育った和牛。深い味わいがある肉です。グリルにして、カシス風味のマスタードをつけると合うと思いますよ」(片山さん)。なんとも楽しい肉のワンダーランド。「プロにおいしい部位や食べ方を聞けるのがいいよね」(山﨑)と、ここで肉修業を積んでいるのだとか。土井地はというと「最近はザブトンとかミスジとかうまい赤身を少しだけでよくなってきた。あ、でもタンは絶対食べたい!」とショーケースを食い入るように見つめる。結果、信州牛のもも肉とクラカウアーという馬蹄型のソーセージ、そしてタン、季節の野菜を長野が誇るスーパーマーケット「TSURUYA」で仕入れて、いざ山﨑家へ。
SHOP INFO.
ファインコスト メッツゲライ カタヤマ長野県北佐久郡御代田町馬瀬口456-2
℡:0267-32-3539
営業時間:10:00~19:00
http://www.feinkost.co.jp
肉は700℃の薪で焼き、味付けはシンプルに塩、こしょうのみ
山﨑の後をついて、葉をもりもりと茂らせた大木のトンネルを行く。山﨑も祖父の代からメルセデス愛好家だそうで、冬厳しく凍結しやすい軽井沢ではしっかりした足回りの車ではないと生活ができない、と悪路で発揮するメルセデスの頼もしさを語ってくれた。
忙しい商社に勤務しながらも、自身のワークライフバランスに疑問を感じ10年前に軽井沢へ移住をした。今は、原宿まで新幹線を使って通勤している。意外にも通勤時間は2時間ほど。「軽井沢に着いて新幹線のドアがプシュッと開くでしょ。空気が本当にきれいでほっとする」。
前回、登場してくれたビームスにバイヤーとして勤務しながらも鎌倉で「加藤野菜農園」を営む加藤忠幸しかり、距離にとらわれない自由な暮らし方、働き方はビームスのスピリットかもしれない。
山﨑 (かぼちゃ、ズッキーニ、モロッコインゲン、アスパラガス、パプリカ、ミニトマト、オクラ、とうもろこし、白ナスを前にして)さて、まずは撮影用に野菜をトレイに並べてもらおうかな。
土井地 お、こういうのは得意ですよ。(ひざまづいてトレイに野菜を色の順に並べはじめる)
山﨑 土井地先生をひざまづかせて申し訳ない(笑)。しかも、飾り付けVMDまでやってもらって!
土井地 笑
山﨑 ソーセージを焼くのに、このスキレットを使います。鉄でできたふた付きのフライパンで、ふたの部分にぶつぶつがあるでしょ。これが料理をおいしくする秘密。この突起を伝って中の水蒸気がポタポタと食材に落ちて、おいしくなるんだよ。
土井地 おおー、キャンプでもよく目にしますね。
山﨑 ソーセージを真ん中に置きたいから、そこだけ場所をあけて野菜を切って並べてもらえる? 野菜は火が通りにくいから、ソーセージを入れないで先に火にかけるといいよ。
土井地 時間差で火を入れる。なるほど! ところで、よくバーベキューをする?
山﨑 しますよ。5月か10月中旬くらいがベストシーズン。軽井沢は売られている土地の広さがだいたい300坪と決まっていて建ぺい率も少ないから、庭が広くなってしまう。だから雪が降る季節以外は、庭でバーベキューをしたり、ごはんを食べることが多くなるというわけ。
山﨑 このバーベキューグリルは「weber」というバーベキューグリルメーカーのもので、キャスターがついているから火がついていても安全に移動できて便利だよ。フタもミソ。フタを閉めるとオーブン状態になって肉がより旨く焼ける。よし、では、薪に火をつけようか。火をつけたことある?
土井地 火おこしは大好きですよ。キャンプへ行ったら必ずやりますし。
山﨑 (木材をグリルの上に並べて)この着火材を使います。これ、軽井沢の人はほとんど使ってるみたいだけど、圧縮したおがくずに油をしみ込ませたものがチップになっていて、環境にいいらしいですよ。
土井地 おおお! あのゼリーみたいな着火剤とは違いますね。(ガスバーナーで着火材をあぶり、火をおこす)今回、薪にナラを使っていますが、何か理由はありますか?
山﨑 ナラは燃やすと高温になるのがいい。炭よりもずっと燃焼温度が高くて、700℃くらいになる。つまり表面を高温でさっと焼くことができるから、旨味を逃さないというわけ。ホームセンターでも手に入りやすいしね。
土井地 へえ、炭で焼くより肉がおいしくなるんですね。焼き加減はどうやって確認する?
山﨑 表面にしっかり焼き目がついてきたら、人差し指で肉を何カ所か押してみて。最初は“ボヨンボヨン”なのが火が入ると弾力が出て、指を押し返してくるんですよ。
土井地 いい焼き目がついてきましたね。
山﨑
肉がいい感じになったら、中にじんわりと熱を伝え、火を通すため、しばらくまな板の上で寝かせます。アルミホイルで包んでもいいですよ。焼きたてをすぐに食べるのではなく、10分くらいは置いておくことがコツ。
じゃ、その間に器にクレソンを盛りますか。
土井地 寝かせて、中に火を通す! 知らなかったなあ。
山﨑 もも肉、そろそろ切りますか。
土井地 うわー、薄く切るの難しいわ。
山﨑 肉をしっかり押さえると包丁がぶれないよ。肉が切れたら、さっきのクレソンの上に並べてくれる?
土井地 味付けは?
山﨑 皿の上で岩塩と黒こしょう、あとうまいオリーブオイルをかけるだけ。ソーセージも肉の脂が野菜にしみるから、調味料がいらないんですよ。もう、これだけで十分においしい。あ、オリーブオイルは口の部分を親指で半分だけ押さえて高い位置から回しかけると、料理上手に見えるよ(笑)
土井地 本当だ(笑)
山﨑 土井地くんが「タンタン」うるさいから、タンも焼きますか(笑)
土井地 いや、おいしい! 切った野菜と肉を焼いただけなのに、こんなにおいしいとは。とうもろこしも皮ごと焼くと、甘みが強い。
山﨑 軽井沢は野菜もすごくおいしいよね。バーベキューは人数が多ければ多いほどいろんな肉の部位が楽しめるし、調理も片付けも簡単。涼しくなる秋こそバーベキューシーズンだから、プライベートでも試してみて。
土井地 ありがとうございます。今日教えていただいた料理、早速キャンプで作ってみます!
RECIPE
和牛もも肉のトスカーナ風グリル「そこそこのサシが入っている上質な和牛のもも肉を塊のまま、ナラの薪で700度くらいの炎を焚き上げ、炙り焼きします。表面に焼き目がついて、指で押して弾力が少しあるくらいがおいしい焼き加減。少し寝かせてから、薄くスライスを。付け合わせは、軽井沢の特産のワイルドクレソンや、ルッコラなど辛みのある野菜がぴったり。味付けはシンプルに岩塩とブラックペッパー、オリーブオイルで」
馬蹄型ソーセージ
”クラカウアー”のグリル・季節野菜添え「牛肉と豚肉を合わせて、ガーリック風味で味付けしたソーセージ“クラカウアー”を、季節野菜と一緒にグリルします。まずは好みの野菜を切ってスキレットに並べて火にかけ、先に火を通します。乾燥しないように少しオリーブオイルをかけておくといいですよ。野菜が焼け始めたら中央にソーセージを入れて、さらに火にかけます。ソーセージの油が野菜となじんで十分においしいから、調味料を使った味付けは不要です」
DOIJI HIROSHI meets Mercedes-Benz LIVE!
「渋滞やロングドライブのリフレッシュには、カルデサック ジャポンのアロマウッド「AOMORI HIBA WOOD」。これは、青森ヒバをスライスした生の丸太と、それを削ったもの。ヒノキのようなさわやかな香りなんです。青ヒバにはリラックス効果と消臭効果があって、ドライブには欠かせないアイテム。ビームスジャパンで販売中です」
PROFILE
土井地 博/Hiroshi Doiji
ビームス / コミュニケーションディレクター。PR業務を行いつつビームスが実施する各コラボレーション事業やイベントを担う。また、ファッションだけではなく音楽やアートイベント等も手掛ける中心人物。現在はビームス グループ全体の宣伝・販促を統括し、社内外における「ビームスの何でも屋さん」というネーミングを持つ。昨年より、ラジオ番組「BEAMS TOKYO CULTURE STORY」でDJを務めている。
@hiroshi_doiji
山﨑 元/Gen Yamasaki 株式会社ビームス / 執行役員 社長室 新規事業本部 本部長 ・ プロデューサー。上智大学経済学部卒。三井物産株式会社勤務後、ロンドン発ブランド<オールセインツ・ジャパン>の代表取締役に就任。日本上陸をディレクションし、デジタル先進企業へと成長させる。2018年4月より現職。しなやかな発想と思考で、ビームスの持つ様々なポテンシャルを引き出し最大限に活かす新規事業を次々に企画・推進するプロデューサー。プライベートでは2008年に軽井沢へ移住し、ワークライフシナジーを実践している。
INFORMATION
Mercedes-Benz LIVE!
2017年4月に、メルセデス・ベンツのあるライフスタイル情報をお届けするサイトへとリニューアルした「Mercedes-Benz LIVE!」。メルセデス・オーナーにも、いつかメルセデスを手に入れたいと考えている方々にも、ともに楽しんでいただけるコンテンツを発信していきます。
https://mb-live.jp
次回のSunday Cooking!もお楽しみに。
Sunday Cooking! HAPPY OUTSIDE BEAMS meets Mercedes-Benz LIVE!