雨イジングブーツ

UPDATE : 2019.10.25

ヤミツキアイテム

Desert Rock GORE-TEX

Clarks × BEAMS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

ベーシック好きにとっては涙チョチョ切れNEWS!


「ミツキさんってラグビーやってたんですか?」なーんてよく言われますが、ルールもうろ覚え、体型だけ~w ジャッカルは学びましたが。ラグビー日本代表、残念でしたね~。でも感動をいただきました!! てな昨今、ラグビー発祥の地、“グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国”から、モノ好きにたまらんNEWSが舞い込んできましたよ!! そう、セレクトショップに行けば、汚れないようにビニールでクルリとくるんであった、クラークスのデザートブーツです。生まれはウェールズ寄り、イングランド西部に位置するサマセットという街。双璧を成す定番、ワラビー、ナタリーはアイルランドのパドモア&バーンズというファクトリーで作られていました。2000年に英国製は姿を消しましたが、そんな生産国がどーのこーのなんてどうでもいい! これさえあればもう何もいらない!と思わせてくれたコイツの魅力をBeginしたいと思いま~す♪

コンバースのオールスターと並ぶ言うまでもなくオリジン

“デザートブーツっぽいね”。スエードアッパー+クレープソールのブーツをそう形容するように、オリジンはクラークス。ちなみにアッパー革を内側につり込む“グッドイヤー製法”に対し、ソールの外側にだしてダダッと縫う、ステッチダウン。これもクラークスが生んだ製法です。クラークスの4代目社長ネーサン・クラーク氏が第二次大戦中、従軍時にみた友人のゴム底靴をヒントに開発。1949年の誕生ですから、来年で70周年を迎える永世定番。数々のお洒落業界人を虜にし、ビームスの店頭からも姿を消したことはないんじゃないかなー。2015年の65周年のときには、当時の雰囲気をイングランド製で再現、という復刻モデルもでましたが、誕生以来、10パーツほどで作られるシンプル構造、後ほど触れますが、英国の名タンナー、C.F.ステッド社のスエード、ずっと変わらない&変わらないでいて欲しい名作に対し、ちょっと変えのマイナーチェンジで度肝を抜かれたビームス別注モデル。こりゃまさに“ウマイナーチェンジ”というべきでしょうw ということでポイントを買い説していきましょう!

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1ベーシック好きが騒いだ伝説モデルを継承!?
  • 2名素材の競演!

  • 3着脱がめっちゃ楽!

POINT - 1

デザートトルーパーって知ってます?

2000年代初頭、湾岸戦争時にクラークスが英国軍に支給したアーミーブーツがルーツ、といわれるモデルが登場し話題となりました。その名が『デザートトルーパー』。アッパーはステッド社のスエードですが、ソールはクレープではなくコマンドソール。ちょっと骨太感がしたモデルはベーシック好きを虜にし、当時、幻のモデルとまで言われていたんです。その後復刻を果たしましたが、未だにオリジナルに惹かれて探している人もいるのではないでしょーか。んで、今回のビームス別注『デザートロック」は、そんなクラークスファンに衝撃を与えたモデルと同様のソールを搭載。ってのがたまらんのです♪

POINT - 2

スエードと完全防水、両名門のブッキング

クラークスといえば、ステッドレザー! チャールズ・Fステッド社というのが正式名称ですが、イングランドはリーズという街にあり、本格靴ブランドからメゾンにまでスエードを供給する名タンナーだ。とくにクラークスとの関係は親密で、“ブロント”と呼ばれるクラークスだけに供給するレザーが存在するのだ。以前、このステッド社まで取材に行ったのですが、クラークスに使われるレザーについて話しを伺いビックリ! それは“立つレザー”であるということ。たしかにデザートブーツって一枚革であるのにピーンッと立っていますよね。その理由は“革の繊維をそのまま生かしている贅沢な肉厚革だから”。というのも、通常のタンナーでは使用する面積を稼ぐために原皮を広く&薄くストレッチするらしいのですが、ステッド社ではあえてその作業はせず、原皮を伸ばさず繊維がギュッと詰まったいい状態でスエードにする。しっとりとしながらもハリのある名革、といわれる由縁はそんなこだわりの製法にあるんですね。

 

んで、ヒール部に目をやれば、完全防水といえば、のゴアテックスのタブが!!他ブランドでもゴア内蔵のシューズは数あれど、英国の名革&デザートブーツへドッキング!っていうのは格別♡ ヤミツキにならざるを得ない、というわけです。

POINT - 3

何気ないけれど機能的な仕様もうれし♪

そして、最後にもうひとつ。タン部分にはゴムが付いており、シューレースを結んだままでも容易に着脱ができるように。以前、コンバースのジャックパーセルの別注モデルもこの仕様はありましたね。デザートブーツにゴアテックス!という強烈な企画はもちろん、そんな細かな配慮もビームスのお家芸。この仕様はデザートブーツのモンクストラップ版、『デザートモンク』にも搭載されていたな~。素材のみならず、クラークスのアーカイブのハイブリッドでもあるコイツ。そんなとこにもヤミツキ♪

MITSUKI’S VOICE

  • 童心に返らせてくれたAmazing!定番

    童心に返らせてくれたAmazing!定番

ガキの頃、雨が降ればわざわざ水溜りにドボーン♪ まさにそんな少年のような気分になりますよ、コイツは。雨の日、大人の雨靴といえばビーンブーツですが、ちとコーディネートの合わせが難しい&カジュアルすぎるし……。昨今、ラバー製にはみえないドレス靴とかサイドゴアブーツ顔といったモノもありますが、やっぱり雨の日だって、晴れの日同様にいつもの靴履いて出かけた~いってのが定番好きの性。何年か前に、スコットランドのアバディーンにあるセレクトショップ「HANON」の別注で、英国の防水素材であるベンタイルをまとったクラークスを見つけて買いました。クラークス履いて雨の日に出かけられるなんて! こちらは写真のようにトレックの変型版でちょこっとハイテク顔。ベーシックなモデルで防水があればいいのにな~なんて思ったもんです。そんな思いを知ってか、昨年のビームス別注はワラビーブーツにゴア搭載、そして今年はデザートブーツにですよ♪ まさにオトナの雨靴というべきケッサク!! キレイめ、カジュアルとどんなパンツとの相性ヨシ!の汎用性、雨の日、そしてオールシーズン!とこれぞ全方位対応!! もうこれがあれば何もいらない!と久しぶりに思わせてくれたAmazing!な、これからの新・永世定番といえますね♪

  • 汎用性:

  • 全天候型:

  • レジェン度:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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