太パンはじめました♪

UPDATE : 2022.02.04

ヤミツキアイテム

BIG 6POCKET CARGO PANTS

BEAMS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

ブラックって玄人&素人に優しい

アウトドアやミリタリーといった骨太なベーシックアイテムのカラー、靴でいえば、レッドウィングとかラッセルモカシンのブラウン、ミリタリーのカーキ……言ってみれば、土臭いとも捉えられる名作の色。Beginでは以前から、これらアイテムのカラーをブラックに変えるだけで、骨太感はありながら途端に都会的になる=誰でも試しやすくなる、と提唱し続けてきました。シエラのロクヨンパーカもオレンジじゃなくブラックにすれば的なね。写真上はビーントートのブラック版ですが、見てよ、真っ黒になっただけで慣れ親しんだ名作が途端にモードに。この‟クロの法則“、とてもわかりやすく簡単で取り入れやすいですよね。51品目となる今回は、ベーシックな軍パンのお話。‟クロの法則”+αで、敬遠がちだった方もすんなり……なヤミツキ、2022年一発目、アナタを新しい世界へ誘いたいと思います♪

紺ブレ+軍パンは王道スタイルですが……

写真上はビームス プラスの周年イベント時、コロナ前なんで、もう2年以上経つな~。20周年ということで、ビームス プラスといえば、の王道スタイルで出席しました。このわれわれにとってはベリーベーシックな合わせですが、一般的には……というシーンに遭遇することがあります。その昔、飲み会で会った女の子から、‟なんでジャケットに軍パン穿いてるの~?“ とか、ファッション業界以外の旧友からも、”軍パンって自衛隊っぽくなるから穿けないんだよ“とか。とあるビームス プラスバイヤーも、昔アメリカに買い付けに行った際、‟なぜ軍のパンツ穿いてるんだ?”と、一般のアメリカ人から言われましたよ、なーんて言っていたっけね。考えてみれば、学生時代クラス40人中洋服好きなんて4人もいれば……な世界。服好きってのは少数派であって、その他36人は洋服には興味がない。そう考えると、われわれには当たり前であっても、一般的にはちょい奇抜に映る……先に挙げた事例にもナットクがいきますよね。ということで、使えるのが‟クロの法則“。軍パンに抵抗がない服好きでも、穿きたいけれど似合わないと二の足を踏んでいた方でも全方位OK。そんなありそうでなかった名作のクロ軍パンについて。ポイントいってみましょー!

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 16ポケットの原型!
  • 2もともと太い

  • 3シルエットが調整可

POINT - 1

元ネタは希少なヴィンテージ

この軍パンの元ネタはM‐51オーバーパンツ。1951年に米軍に制式採用された野戦パンツ、6ポケットの元祖だ。両太ももにフラップが付いた、現在のカーゴパンツの原型なのだ。そう、フィッシュテールパーカのM-51はジャケットですが、その下に着るパンツがコレ。セットアップなんですね。その後1965年に登場するのがM-65。こちらも前フラップが特徴のM-65ジャケットとパンツとのセットアップ。M-51オーバーパンツは玉数も少ないから、ヴィンテージ市場では高値が付くレアモデルでもあるんです。そんな玄人好みをベースにし、カラーをブラックにそして現代的にモディファイ。そんなビームス手法にまずヤミツキ。

POINT - 2

トレンドですが、元から太いんです

先ほどオーバーパンツと書きましたが、そう、M-51はジャケットもパンツも一番最後、一番上に着用する装備です。劣悪な環境の野戦ですからね、インナーも十分に装備して一番上に羽織る。だから、ジャケットもパンツももともとビッグシルエットなんですね。で、巷のパンツは太いシルエットがトレンドでしょー、そんな出自に目を付け、もともと‟太シルエット名作“に目を付けるってのがまたミソ。流行っているからだけじゃなく、しっかりそのモノの背景を掴みながら、今のカッコいいに当てはめる。何とも骨太なアイデアじゃないの!

POINT - 3

シルエットは自分好みにチェンジ♪

もうひとつのポイントは裾のヘムドローコード。裾部分を絞ることができ、着こなしに変化が付きます。スニーカー、サービスシューズ、ハイカット、ローカットと、合わせる靴によってシルエットを変えられちゃうのが◎。トップスは細めのアイテムでAラインがど基本の着こなしですが、太軍パンそう着こなすの?を#顔切りのカリスマこと、前田の‟太“志さんw に実践してもらいましょう!

MITSUKI’S VOICE

  • あの名作も黒に! フレッシュなセットアップ!?

    あの名作も黒に! フレッシュなセットアップ!?

さぁ、2022年一発目も最後は#顔切りのカリスマと一緒に。

ココで斬新なアイデア!!

軍パンだけじゃなく、永世定番‟紺ブレ“も‟黒ブレ”に!!!!!!

見てくださいよ! トップスはスッキリ、ボトムスはボリュームな

見事なAライン!! 鮮度A級な新しいセットアップスタイルに!

足元もワーク靴なんだけどブラウンではなくこちらも黒!

クロの法則がわかりやすく体現された最高のコーデといえますね。

ミツキもすでに実践してます♪

裾はドローコードで若干絞ってバルーンシルエットに。

イイ感じの脱力感が生まれますよね。

そして、カーディガン+シャツのお利巧さんスタイル。

トップスで優等生、ボトムスでヤンチャ感。これも‟テレコの法則“。

 

スニーカーは白で清潔感を加えてね。

ドローコードをチョイゆるめてワンクッション、

安心感あるベーシックスタイルが完成します。

 

太いパンツ穿いてみたかったんだよね~な方、

出自も骨太、モデルもレアなベーシック。

で、黒ブレに黒軍パンにテレコの法則。

ほら、試してみたくなってきたでしょ?

  • クロの法則+α:

  • 太シルエット名作:

  • 骨太なアイデア:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
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