何も語らないカバン

UPDATE : 2023.03.31

ヤミツキアイテム

DAILY DAY PACK

STANDARD SUPPLY × BEAMS PLUS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

これさえあれば♪と思わせる唯一無二の魅力


写真上はミツキが編集長時代のBeginの表紙。『一点上質主義』と題し、徹底的に無駄を省いて“これから”の生活に彩りをくれる゛価値ある上質“を提案した特集です。このときに代表選手として選んだのが、ミツキが20年来使っているモンブラン。前職の退職祝いとしていただいた以来、ボールペンを一度も買ったことがない。何でかって? スタイル、書き味、所有感……どれをとっても、まさに“これさえあれば”だから。もう何もいらないだよね、これさえあれば。退職祝いという冠も乗っかってか、そんな大切なモノに出合えるって底なしにハッピー! ということで、今月のヤミツキは、筆記具ではなく、バックパックの“これさえあれば”のお話。

見た目は何も語らない……が、使ってみると……

写真上は“何も語らない時計”と評される『ベンラス』のTYPE-1。言わずと知れたミリタリーウォッチの名機だ。一説によると、ベトナム戦争時に米国の特殊部隊用に開発されたため、文字盤には時刻を示すインデックスしか備えられていない。そんな名作をビームス プラスが復刻したのは10年位前かな~。サイズ感やアクリルインサードベゼル、蓄光仕様の針など忠実に再現し、世の洋服好きを虜にしました。で、今回のヤミツキもベンラスと同時期、10年以上《ビームス プラス〉で展開される名バックパックだ。こちらも見た目は時計と同じように実にシンプル。余計な装飾はまったくない、まさに゛何も語らない”カバンである。作ったのは〈スタンダードサプライ〉。“多くの気持ちをより少ないデザインで”をテーマに、とにかく機能美を追求するブランドだ。アメリカのカルチャーが生んだカタチを、まじめにとにかく使い手側に立って。例えるなら、クラムチャウダーを上質なハマグリと産地直送の新鮮な野菜を使って、奥深い味に仕上げたというべきか。モンブラン同様、コイツに出合ってから、バックパックを買い足ししたことがない! アウトドアプロダクツとアメリカ製のエルベシャプリエ、そしてコイツ。今、ミツキ所有のバックパックは3つ。背負えばわかる!持てばわかる‼モノを出し入れすればわかる‼!何も語らない見た目とは裏腹に、使えばめちゃくちゃ俺に語り掛けてくるんだよね。ということで、あー、イイモノってこういうことなんだな~と教えてくれる“これさえあれば”なポイント、買い説してみたいと思います♪ 

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1バックハグされるようなハーネス
  • 2持ち手はグローブレザー!?

  • 3機能的だけど上質

POINT - 1

背負えばわかる!上質なハーネス

まず!バックパックで一番重要なパーツであるハーネス。背負うときに手で持つと、ハリのある弾力感。しっかりしてるけれどソフトで、ひと昔前に流行したスクイーズのような……モノ選びの際に触診してしまうのはミツキの性ですが、このハーネスはず~っと触っていたくなるような触感♡ 10ミリの厚さのハーネスが身体をやさしく包んでくれます。パターニングと相まって身体と一体化するような感覚は背負っていることを忘れてしまうことすらあります(マジで)
あ、亀ってこんな感覚なのかな~w なんて思いながら、まずこの着用感はヤミツキです。

POINT - 2

持てばわかる!手になじむストラップ

バックパックの着用動作の際に、ハーネス上についたストラップ部を必ず持ちます。このさ、ストラップを持った瞬間に、“おおおおっ~!”と、誰もが思うことでしょう。グローブに使われる上質なレザーをナイロンベルトにくるっと。ソフトな感覚でとにかく手に優しい感覚はヤミツキ♡ 微差こそ大差!先述したブランドコンセプトを体現する、作り手のメッセージが感じられるディテールといえます。

POINT - 3

モノの出し入れでわかる!真心ディテール

ポイント②で書いたグローブレザーのストラップ。背負って、持って、そして実際使えば、作り手からのメッセージが連発する! 前面のポケットには2つの仕切りにキーチェーンが付く。これで家の鍵を開ける際、わざわざカバンの中をゴソゴソ……というストレスがなくなる。サイドポケットにはペットボトル用&折り畳み傘が入るポケットと、ICカードなどの出し入れが容易なポケットが。ICカードは落としては困りますからね、しっかりマジックテープで留められるようになっています。他にも中の仕切りポケットもだら~んと垂れないよう&出し入れしやすいようなストラップ留め、地面に置いたらしっかり自立するウレタンパッド……etc.といった具合にね、使い手側に立った作り手の想いが、このシンプルな表情の中に詰まっているのだ。で、その表情を司るファブリック、〈ビームス プラス〉onlyとなる『ブリザテック』という防水素材。艶やかな表情ながら雨の日も安心&ケースに入れたPCもIN可!、という最高の機能を備えながらも無骨でなく上質♪ 文句のつけようがない究極のフツーにカッコイイ。ね、もうこれさえあれば、何もいらないでしょ!

MITSUKI’S VOICE

ビームススタッフのランドセル!?

 

 

ということで、このヤミツキバックパック。
ヤミツキなのは、ミツキだけではありません。
ビームススタッフにアンケートを取れば9割以上愛用者がいるんじゃない!? というくらい、ランドセル的な存在となっています。
今月は愛用者に出ていただいて、カラー合わせについて。

まず、愛用スタッフが口を揃えるのが
“同系色の法則”。
写真のようにカーキのステンカラーにはカーキ、
ブラックジャケットにはブラックと
着用感の一体化はもちろんですが、見た目の一体化も美しいですね。

そして、ネイビー、ブラウンの使い方。
ネイビーはドレスのルールを転用!
ネイビースーツにブラウンの靴&カバンを合わせつように
茶系のアイテムにネイビーを添えてあげる。そのまた逆も然り。
ブラウンはビビッドなカラーを抑える役割として効きますね。

昨今、電車内のクレーム№1は背負ったバックパックが邪魔だ、
ということが物語るように、スーツスタイルにバックパックでいう
通勤スタイルもすっかり定着しました。
カジュアルスタイルはもちろんですが、
この上品な表情はスーツにもマッチしますよね、
ということで、オン・オフ使えて、より手放せなくなるコイツ
ぜひ、このヤミツキ感を多くの方に味わって欲しいのであります。
ではまた次回♪

  • "何も語らない":

  • 機能美の追求:

  • これさえあれば!:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
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