インナーヴィジョン

UPDATE : 2019.06.28

ヤミツキアイテム

Native Bangle

SUNSHINE REEVES × BEAMS PLUS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

“アクセ=チャラい”……
そんな意識は払拭されます

能ある鷹は爪を隠す、大智は愚の如し、鳴かない猫は鼠を取る……

こんな人間になりたいもんですね~。自問自答しながら、今回はちょっと硬派な出だしのミツキです(笑)。んで、半袖メインになるこれから、もう袖元のベーシックだよ、って方も、今年こそは着けてみたかったんだよね~な方も。腕時計にプラスαのネイティブバングル。

自己主張の中のひけらすことない奥ゆかしさ。着けていたら、軟派と思われがちなアクセの、硬派なヤミツキをBeginしたいと思います。

現地ニューメキシコ取材でわかった
ビームスバイヤー陣の恐るべし移動距離

とにかく知りたい!と思ったら現地まで取材~ってのがミツキの信条。ってことで、ハワイのアイランドスリッパ同様、ビームスバイヤー陣のアリゾナ、ニューメキシコの買い付けにも同行してまいりました♪ その買い付けの旅ではなんと1000マイル! ざっくり青森から山口まで本州横断!ってな距離を移動し、9名ものアーティストのもとへ。アリゾナ、ニューメキシコの間には時差も存在しますからね、果てしなく一直線の道中、時間変更線でiPhoneの時間が瞬時に変わるのを体感、時差を計算し忘れ、アポに大遅刻~(笑)てな、珍道中でもありましたが、われわれに世界各国の“いいモノ”を届けてくれるビームスバイヤー陣の苦労といったら……。ネイティブアクセの源流を取材できたのはもちろん、バイヤー陣にも心から感謝♡ こうやっていいモノが生まれるのね、を体感させてもらった中でも、とくに感激! 

 

ヤミツキになった、スタンプワークの巨匠、サンシャイン・リーブスについて書かせていただきたいと思いま~す♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1楽器を奏でるように打ち込むスタンプワーク
  • 2下書き不要!な独創的なデザインセンス

  • 3実は上級者も納得!の“わかってる仕様”

POINT - 1

日産たったの5個!想像以上にハンドな工程に感激♡

まず、サンシャイン・リーブス氏について触れておきましょう。

ニューメキシコ州、ギャロップ出身、こちらも名スミスとして名を馳せた、故・ゲーリー・リーブス氏を兄に持つナバホ族のアーティストだ。ギャロップ郊外の壮大な平原の中にひっそりと佇む工房で制作活動に励んでいる。

その実力たるは、毎年8月にサンタフェで行なわれ、最も権威のあるコンテスト『インディアンマーケット』で、Best of show(最優秀賞)に輝くなど、数々の受賞歴を持つことからもわかりますが、なんせ、彼のスタンプワーク、フリーハンドで打ち込む技を目の当たりにし仰天!! 言わずと知れた巨匠たる所以が直感的に理解できましたね。まるで楽器を奏でるように細かなスタンプをリズム感よく打つ姿は、取材したアーティストの中でもピカイチ。まさに神の手でした。んで、スタンプを打ち込んだシルバーの板を丸太とソフトなハンマーで円状に→1つ仕上げるのに4時間はかかるというバフを使っての入念な磨きは、自分の魂を注ぎ込んでいるかのよう。ちなみに写真上のサンシャイン氏の左手にはサポーターが巻いてありますよね。これはわれわれに届けるための作品を日夜作り、手首を傷めたんだとか。「評価されるのは光栄なこと、でも僕はずっと“シルバースミス”であり続けたいんだ」という氏の弁からも伝わるように、いい人なんだよね~。そんな人柄にもヤミツキになっちゃいますよね♡

POINT - 2

スタンプはすべて自作。1000以上もある!

氏の工房でデザインを生み出すスタンプも見せていただきましたよ♪

 

ちなみに、写真のような柄は、この柄自体のスタンプがあるわけではなく、さまざまなスタンプをひとつずつ重ねて打ち込むことにより表現されています。引き出しの中には、ナバホラグのデザインからインスピレーションを得ているという自作スタンプが1000以上も! その膨大な数の中から、ひとつひとつストーリーを考え、それをデザインとして表現していく。前述したように、精緻なデザインをリズミカルに打ち込む技もすごいんですが、スタンプワークだけで2~3時間、下書きなんてすることなく、頭の中で描いた柄をフリーハンドでアウトプットする発想力も、技術以上に巨匠たる所以。

「材料+制作フィーだけでいいんだ。僕の作品を人に喜んでもらえればそれでいい」。

なーんていう氏の弁にも涙チョチョ切れ♡ これだけ評価の高い巨匠の作品なのに、買いやすいフェアプライスってのも、そんな氏の考えから実現されているわけなんです。

POINT - 3

自分のスピリッツを内に秘める これぞサンシャイン氏の信念

これまで書かせていただいたように、サンシャイン・リーブス氏はスタンプワークを得意とする、トップアーティストだ。

そんな巨匠によるスタンプワークを贅沢にも裏面にしちゃうなんて……シンプルだから長く使える&アクもないし、いつものスタイルに生きる効能はとにかくバツグンなんだけど。当の本人は自慢のスタンプを裏面にされることをどう思っているんだろ?? ってことで、そんな素朴はギモンをぶつけてみたんです。すると……「アメージング!なリクエストだったね。

ロロマ・スタイルこそ、僕のジュエリー作りの信念なんだよ!」と氏。??? ロロマスタイル?? と思う方にご説明すると、ロロマとはホピ族のアーティスト、故・チャールズ・ロロマのこと。インディアンジュエリーの概念を超え、世界的なアートまで押し上げた伝説の人物なんです。ホピ族でありながら、ズニ族の技法インレイを裏面に施した作品はインナーヴィジョンと呼ばれ、価格も300万円にも及ぶものもあるのだ。“スピリッツは内に秘めてこそ美学”。自分の武器こそあえて内側に表現するという、レジェンドの考え方にサンシャイン氏も多大な影響を受けており、自らのスタンプを“インナーヴィション=ロロマ・スタイル”で世に出すきっかけをくれたビームスに対し、心からありがたいと言うのであーる! 

 

シンプルだから長~く使えるよね♡だけじゃなかった!! まさに“能ある鷹は爪を隠す”な、奥ゆかしさこそ裏面スタンプの本当の意味。これを知ったら、MORE!ヤミツキですよね♪

MITSUKI’S VOICE

  • インナーヴィションは重ね着けにも効く~っ♪

    インナーヴィションは重ね着けにも効く~っ♪

  • 単体着けも♡

    単体着けも♡

ということで、巨匠のスタンプワークを、まさに肌で感じられる傑作バングル。シンプルに単体着けも、嫌味のない存在感があっていいんですが、お洒落なショップスタッフをみると、み~んなバングルを重ね着けしてますよね。やってみたいけれど、自分にはちょっと、てな方にこそ、コレがまた効いちゃうんだな~♪ で、オススメしたいのが逆にスタンプ柄のバングルに合わせよう!という簡単テク。

写真上のとおり、立体的な柄とシンプルでシャイニーな表情が、サラっとした陰影を作り、誰でも“通”のような袖元レイヤードができちゃうんです。もうすでに柄のバングルは一本あるよ、って方は買い足せばいいしね。

  • サンドイッチな上級テク♪

    サンドイッチな上級テク♪

  • 今季の新作は?

    今季の新作は?

“ナバホ族の善良な精霊である”yeii“(イェイ)の顔がモチーフ”という、今季の新作もいい感じ。2個着けもいいですし、柄、シャイニー、柄なんていう、柄でサンドイッチな上級テクもできちゃいます。そんなストーリーが詰まっている『インナーヴィションバングル』。

シンプルで初心者でも着けやすいのに、実は上級者も納得!のわかってる仕様。蘊蓄&効能のバランスがこれほどいいモノって他にあります? 硬派で効果のある№1アクセとしてヤミツキ認定! 

 

アクセはチャラいと思っている連中を鼻で笑える♪ 

 

今年の夏は着けてみたかったんだよね~な方にはぜひヤミツキをシェア♡Beginしていただけたら、このうえない喜びであります♪

  • 腕周り:

  • 一生モノ:

  • 男のビ学:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
https://www.e-begin.jp/

MORE