SALEにかからないTシャツ

UPDATE : 2020.08.13

ヤミツキアイテム

WEST COAST T-SHIRT

KAPTAIN SUNSHINE × BEAMS PLUS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

野球部→雑誌編集者→ヴィンテージ好き


なかなか同じ出自の人間に出会うことってない……もう10年以上も前、一発で意気投合、仲良くなりましたね♡  写真上は当時結成した草野球チームのユニフォームワッペン。ミツキがラフを描き、なんとループウィラーの鈴木代表に制作してもらったという、今思えばレアワッペン。このデザインをしてくれたのが『キャプテンサンシャイン』のデザイナーである児島晋輔氏です。歳はミツキの一つ上になるけれど、大人になってから親友ってできるんだな〜てな大切な仲間。一緒に酒を交わすのはもちろん、野球をし、旅をし、海へ行き、ハマスタへ観戦……etc.33品目は、プライベートでもヤミツキな彼が作ったTシャツについて。詳しく書きたいと思います~

 

 

仲良しだけじゃなく、モノとして捨てられないTシャツ

先述したように、児島氏、ここからは“シンさん”と書こうかな。ミツキともに野球部→雑誌編集者と同じ経歴。シンさんは雑誌編集者を経て自身のブランドを立ち上げることになったわけだ。『キャプテンサンシャイン』といえば、ヴィンテージ要素に“今”のエッセンスを巧みに注入し表現するブランドですが、シンさんの作る服には元編集者らしいEDIT力が宿っている。それをわかりやすくカタチにしているのが、このブランドの顔ともなった『ウェストコーストTシャツ』。発売から10年以上経った今もなお“SALE”にかかることなく売れ続けるという稀有な存在でもある。ミツキも新色が出る度に買い足し→ずーっと大切に着続けたくなっちゃうヤミツキポイント行ってみましょ♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1真っ直ぐに考えたナナメ
  • 2編み物に対し織物を

  • 3Tイチはもちろん、レイヤードに効く!

POINT - 1

とにかくヨレない“バイアスバインダー”

これほど手間がかかっているTシャツって他にある?てくらい、長く着られるためのディテールが随所に。メイン素材については後ほど触れますが、まずはTシャツで一番ネックとなるネックの部分から。Tシャツって何度も洗うと大体ネックがビヨヨ〜んってなるでしょ。写真をよ〜くご覧ください。身頃の素材の編み目に対し、ネックのバインダーは“斜め”に編み目が入っているのがわかりますよね。そう、これは、身頃はヨコ、アーム部はタテと生地使いを変えたチャンピオンのリバースウィーブと同じ原理。身頃とネック部の編み目を変えることで縮率を変え、ヨレないバインダーを作り出しているんですね。ミツキも実際に長〜く愛用していますが、まったくヨレず!はヤミツキからのオスミツキ♪ 偉大な名ベーシックの利点をTシャツの難点に応用するあたり、元編集者たるEDIT力の高さといえましょう。

POINT - 2

伸びちゃうもう一つの箇所にも真心ディテール

ネックバインダーがビヨヨ〜んに次ぐ、Tシャツの難点といえばショルダー部分。編み物ですからね、ハンガーに掛ければツノが生えたみたいに肩が出る&長く着ているとヨレヨレに……そんなTシャツあるあるを解消するために、オリジナルのツイル地をショルダーに貼っているんですね。見えない部分でも、わざわざこのために素材を作る&縫製も手間。伸びずに長〜く愛せるディテールが、表から見れば前と後ろ身頃をつなぐリブのように、他との違いを見せつけるデザインとなっているのもGoodですね♪

POINT - 3

アイコンとなったLINEが着こなしに効く♪

このラインのデザインは、ミリタリーやサーフTによく見られるヴィンテージディテール。海での訓練やスポーツの際、溺れてもすぐに助けられるようにと、視認性の良さを目的に考えられたデザインだと言われています。そのラインをラバーで素材にお化粧するのではなく、古き良き染み込みプリントでムラのある素材感に乗せて表現する。ポケット部との境目はいい感じに滲むのもヴィンテージTの味を狙ってのテクニック。聞けば染み込みプリントのインクのレシピもオリジナルで開発しているんだとか。そんな手の込んだラインですが、Tシャツ一枚姿でもポイントになるのは言わずもがな、秋になってジャケットを羽織った時に効いてくるんだな〜。写真のようにベーシックな紺ブレにINしたらどうよ! ネイビーを拾ってバッチリ&足元はウエストコーストつながりでデッキスニーカーで外して楽しんだりして♪ これぞまさに、モノの良さ+効能のあるモノという、ヤミツキの精神にぴったりの一枚。では最後に恒例のコーデ行ってみましょー♪

MITSUKI’S VOICE

  • 未来のヴィンテージを育てる感覚

    未来のヴィンテージを育てる感覚

ミツキの夏にはこのウエストコーストTシャツが不可欠。体重増で着られなくなったサイズ36(S)、38(M)、40(L)もありますが、最近ではビッグシルエットが旬を味方につけサイズ42(XL)を愛用していますw  和歌山の旧式の吊り編み機でムラ糸を混ぜながら編んだ味のある天竺素材は、そう、ループウィラーの素材で名を馳せた、カネキチ工業製。洗濯をするのが楽しみになる、着込むほどに育っていく、そんな良質素材に長く着られる手間のかかるディテール、そして着こなしへの効能。捨てられない&SALEにかからないワケ、そして一枚9000円というプライスの理由もよくわかっていただけたのではないでしょうか。しっかりと真心込めたプロダクトは10年、20年と経っても、単に古くなるだけではなくオーラを放つ。まさに未来のヴィンテージと呼ぶに相応しい稀有な一枚だと思うし、長く愛用すれば、ずっと売れ続ける事実に納得、肌で感じることでしょう。


ということで、今すぐ着たい!というアナタに恒例のこう着るとベターなコーデ行ってみましょう!

  • まず、テレコの法則から!

    まず、テレコの法則から!

カーキのTシャツに細身デニムという安心感あるコーデ!

トップス、ボトムスともに、ウェストコーストなカジュアル

コーデには、シューズでテレコの法則。

スニーカーではなくローファーを合わせてあげれば

大人っぽく引き締まったワンランク上のカジュアルに♪
ちなみに顔切りのカリスマ前田氏は175cm、65kgで40(L)をチョイス。

  • 次は色を拾うテク〜♪

    次は色を拾うテク〜♪

軍パンにニューバランスの鉄板コンビにはグレーを拾ってあげましょう。

パープルのラインが効いてフレッシュに仕上げてくれますね。

そして、最後に先ほどヤミツキポイントで紺ブレにINしたスタイル。

ベーシックなチノパンにラインの色を拾ってデッキスニーカー。

他にも全5色のバリエが揃いますから、

シューズでテレコ、身頃、そしてラインの色を拾ってシューズと合わせる。

この2つのポイントでこの夏のコーデを楽しんでみてください♪

 

ではまた次回♪

  • 良質素材:

  • 長〜く愛せる:

  • モノの良さ+効能:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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