定番のちょっと変え

UPDATE : 2022.09.30

ヤミツキアイテム

COLOR JACKET & PANTS

BEAMS PLUS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

定番原理主義者も思わず♡な、ちょっとだけよ~がイイ!

写真上は、ミツキのヤミツキオールデン。990にミリタリーラストなど、数足所有していますが、コレが一番オキニ♡ オールデンの中でも最細のドレスラストである「アバディーンラスト」。ゴルフ好きの先代がスコットランドの名門クラブから名付けた、なーんていうウンチクも付け加えながらコイツを説明すると、アッパーを定番のコードバンからクロムエクセルに載せ替えた別注。ブランドを代表するドレスラストにアウトドア出自のオイルドレザーを載せる……そんな粋なコントラストにヤラれてしまってね、すっかりヤミツキ10年選手です。定番に膝を打つ要素が見て取れた瞬間ってモノ好きのアドレナリンが最高潮♪ 大至急食指が動いちゃうんだよね~。というわけで、今月はそんな‟定番のちょっと変え“にヤミツキ。永世定番の敷居をいい意味で下げてくれる、なんともスラウチな、シン・ベーシック。魅力を深掘りしたいと思います♪

既成概念を取っ払う、雁字搦めからの解放♪

写真上はビームス プラス20周年のトークショーのときのひとコマ。紺ブレに軍パン、オックスBDにレジメンタイと、ザ・プラススタイルをさせていいただきました。そんなベリーベーシックな着こなしはもちろん大好物なんですが、逆を言えば、紺ブレってそんなお約束のようなガチガチなスタイルにしなきゃだめなの?的な、自由度を奪われてしまう感も……。そんな中見つけたのが今回のヤミツキ。定番のネイビーをちょっと変えした‟カラーブレザー“?! 英国の士官のネイビーにはじまり、大学のスポーツコートとして歩んでいったアイテムの出自をしっかりと生かした、ストーリーのある何ともビームス プラスらしい遊び。もうブレザーは持っているよ、って方はもちろん、ブレザーって着たかったんだけど、なんか硬すぎてね……なーんて思っていた方だって、TシャツINで楽しめちゃう。そんなシン・セットアップの魅力を買い説します~♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1カラーはアイビー⁈
  • 2パーカINしやすいシルエット

  • 3パーツ使いもできちゃいます

POINT - 1

単なる色変えにあらず!

定番ネイビーから、エンジ、グリーン、ブラウンと色をちょっと変えした‟カラーブレザー“。でもなんでこの色に?を40字で説明すると、「ブレザーが大学の‟スポーツコート”であったという出自から、アイビーリーグの名門校のカラーを採用したから」。そう、ブラウンはBROWN大学、エンジはHARVARD、グリーンはDARTMOUS、という具合に。チャンピオンのスウェットでカレッジロゴってのはベーシックですが、そのカラーをブレザーに採用するって粋でしょ。ブレザーはスポーツコート、制服であるという出自からのクリエイション。しかももともと制服ですから、日々着用してもケアしやすいようにと、ディッキーズなどワークウェアに用いられるTC素材(コットン×ポリエステル)を採用。ワークウェアに通じるような表情も相まって、気張らず着こなしの幅も広がるってのもうれしいですね♪

POINT - 2

クラシックフィットがINするアイテムを選ばない

シルエットもスポーツコートであった出自から、アウター感覚で着られるゆったりめ。ですから、写真上のようにパーカINしてもモコモコと干渉せずに着込めます。これからの季節、ナイロンブルゾンやシェル、インナーダウンやフリースなど、厚手のアイテムをINして着こなしを楽しむってのもOK♪ 秋冬の着こなしの幅も広がります。

POINT - 3

爆売れ‟2プリーツチノ“を受け継ぐボトムス

セットされるパンツは、売れに売れているビームス プラスの名作パンツ、“2プリーツ”を採用。裾もダブル仕様になっているから、ディッキーズのキレイめ版のような感じでセットアップはもちろん単体使いでも活躍してくれます。ゆとりある美しいテーパードシルエットでガキっぽさ皆無。大人の余裕も醸し出してくれますね。ということで、モノの良さを理解したところで#顔切りのカリスマ。お、カラーといえども、意外とすんなり着こなせるじゃ~ん!を実践してもらいましょう♪

MITSUKI’S VOICE

  • オックスBDにニットタイじゃなくていいんです♪

    オックスBDにニットタイじゃなくていいんです♪

さぁ、顔切りのカリスマとともに着こなし解説にいってみましょー

まずはブラウンから。

通常、スーツの3ピースといえば、ジャケット、パンツにジレですが、

こちらはカジュアル解釈の3ピースの着こなし。

シャツではなくTシャツ、そしてジレの代わりにニットカーデを仕込んでみましょう。

何とも脱力感があってしっかり感ある、スッキリとしたカジュアルスタイルが完成。

で、お次はグリーン。

色カーデやアウトドアアウター感覚でカラーブレザーを解釈。

INにはラガーシャツなんかをチョイスしてみましょう。

トーンを抑えたグリーンですからすんなりハマります。

昔、制服をお洒落に着こなしていた旧友よろしく、

行き過ぎない個性あるスタイルになりますよね。

そして、最後はチェックバージョン。柄の青を拾ってブルーパーカをIN!

ブレザーに2プリーツチノ、フードパーカにジャックパーセルという

ベタベタなベーシックアイテムの合わせだけど、

ご覧のように今っぽく新鮮仕上がっちゃいます。

ま、定番のちょっと変えには、ブラウンが手堅いチョイスですがね、

店頭で試着してみて、新たな自分を発見してみるのも一興かと。

だってファッションは楽しまないと! 

そんな想いにさせてくれる‟定番のちょっと“変えは

あなたの価値観をかなり変えてくれるかもしれません。

See you

  • 定番ちょっと変え:

  • シンセットアップ:

  • 着こなしの幅◎:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
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