ハンドメイドサンダル

UPDATE : 2019.06.21

ヤミツキアイテム

HAWAII MADE SANDALS

ISLAND SLIPPER × BEAMS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

もはや当たり前すぎる夏のベーシックですが……

トルコではサンダルのことをなんて呼ぶか知ってました??

“トウキョウ”って呼ぶらしいっすよ。ちなみに100円ライターは“トーカイ”。まぁ、親日国家らしい呼び名ですが、首都・東京の名がサンダルの呼称になるほど、鼻緒が付いたサンダルってのは日本発祥のイメージがあるんですね。

 

で、こちらも歴史を紐解けば、ハワイに移住した日本人、本永瀧蔵氏により1946年に創業したサンダルブランド。肩肘張らない夏のお洒落に不可欠!なアイランドスリッパ。そんな当たり前の定番の“へぇ~!”なヤミツキからBeginしたいと思います。

現地ハワイ取材でわかったロコの足元事情

 

とにかく知りたい!と思ったら現地まで取材~ってのがミツキの信条。もっちろんハワイの工場も行ってまいりましたよ♪ 

んで、写真上は、とあるハワイブランドのデザイナー宅の玄関なんですが、意外やハワイのロコは日本と同じように玄関で外履きを脱ぎ履きするんです。しかもそのデザイナーに聞けば、感度の高い人たちは、ビーサンをシーンによって履き分けている!? へぇ~!!   

つまり、普段はローカルズのようなビーサン、ちょっぴりかしこまるときは、スニーカーから革靴に履き替えるように、革のアイランドスリッパをつっかけて街へ出掛ける! というのが、ロコの日常だよ、と言うんです。

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1一貫生産を貫く希少なハンドメイド
  • 2木型で吊り込む、靴同様の作り

  • 3日本に近いハワイのモノ作りの精緻さ

POINT - 1

9割方、人の手が入る工程なのだ

ハワイはダニエル・イノウエ空港よりも西側、ホノルル中心部よりほど近い場所にファクトリーは位置します。裁断から底付け、吊り込みと、サンダルの工程全てが一貫して行える設備が整っており、工場内はかなり整理整頓され、美しいの一言。ここに50人ほどのロコたちが交代制で作業に励んでいる。ランチは工場が用意したケータリングを、工場のみんなでワイワイしながら♪  離職率がゼロに等しいというのもうなづけるほど、とにかくアットホームな雰囲気なんです。

そんなファクトリーの取材でまず驚いたこといえば、革の裁断機、そして、パーツを接合するミシン以外は、ほとんどがマシンを使わず手作業である!ということ。丁寧に一足ずつ魂を込めて作られる、まさに愛ランドなスリッパだった、というわけです♡

POINT - 2

サンダルではない、コレは靴ですね

あとね、工程でビックリ!しちゃったのが、まぁ当然といえば当然ですが(笑)、サンダルでも木型があるっていうこと。写真のように専用のラストに合わせ靴のアッパーと同じように吊り込んでいきます。これにより、しっかり足の甲を包むようなホールド感が生まれるんですね。ちなみにサンダル木型は鼻緒が入るように、トウ部分に切り込みを入れるという、改良がされているんです。目ウロコ!

POINT - 3

出自がニッポンだからか? とにかく作業がすこぶる丁寧

海外の生産現場を取材すると、アバウトだな~なんて感じることがしばしば。ま、それが“彼の国の味”につながることでもあるんですがね。

アイランドスリッパはとにかく作業が精緻! 裁断も縫製もすっごく細かいし、長時間穿いても指の股が痛くならない鼻緒の接合部分も、若葉マークのようなアローステッチと呼ばれる意匠にこだわる! ブランドの刻印工程だって、すべて同位置にかすむことなくいれていくところも、丁寧なモノ作りの精神が垣間見えたヒトコマだった。

MITSUKI’S VOICE

  • ビームス別注のシャワサン型は MORE!使いやすい♪

    ビームス別注のシャワサン型は MORE!使いや


    すい♪

そんな希少なハワイメイドのアイランドスリッパですが、今季のビームス別注は穿き心地はもちろんのこと、合わせやすさがピカイチ! 

昨年クリーンヒットを飛ばしたシャワーサンダル型ですが、さらにタッセルやビットといった装飾付きの靴のようにフリンジを追加。アウトソールまでワントーンにまとめ、グッとオトナっぽくなっている。シャワサンの魅力である抜け感を損なうことなく高級感たっぷり♡

そんな微差こそ大差な仕様にヤミツキになってしまったわけです。

  • バカ売れのヤミツキスラックスに相性バツグン♪

    バカ売れのヤミツキスラックスに相性バツグン♪

で、コーディネートのお話しに。まったまたここで“テレコの法則”!

おかげさまでヤミツキ連鎖で売上げ好調! 

第2回でご紹介したヤミツキスラックスに合わせればご覧とおり! スラックスにサンダルというテレコな合わせだけど、鼻緒型&シャワサン型もスエードの素材感とワントーンの高級感が相まって最高にクール♪ クラークスのワラビーを合わせているようなんだけど、肌の露出で抜け感が出る!これぞ“肩肘張らないお洒落の究極”が完成してしまうんです。

んで、これまた前回の第5回でご紹介した“プラスショーツ”に合わせてみましょう。当たり前ですが、ショーツはパンツにくらべて肌の露出面積が増えますからね、ド定番の鼻緒型にくらべ、シャワサン型は甲の露出面積を押さえられるから、グッと足元が引き締まる&軽装になるこれからの時期、ビームスでしか買えないフリンジが、スタイルのポイントにもなってくれますよね。


アイランドスリッパに出会ってからもう15年ほど経ちますが、未だにド定番の鼻緒型は愛用しています。雲上の履き心地は言わずもがな。久しぶりにシャワサン型を新調しましたよ♪ よくお洒落さんがグレースラックスに、アディダスの名作シャワサン、「アディレッタ」を合わせる!なーんていう高等テクを見たことがありますが、お洒落弱虫のミツキは、やってみたいけれどなかなかできなーいw

 

でもアイランドスリッパのシャワサンならそんなテレコなスタイルも難なく導入できちゃう♪ ちなみに長~く愛用するなら、汚れが目立たない濃色がオススメですよ。ではまた次回!

  • 履き心地:

  • テレコの法則:

  • 愛情♡:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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