『新・ヤミツキセットアップ』

UPDATE : 2021.10.01

ヤミツキアイテム

SHORT MODS COAT

sage de cret × BEAMS PLUS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

定番のちょっと変えってスンバラシイ!

写真上はエアフォースⅠのGORE-TEX仕様。ファッション界の巨匠、菊池武夫先生が何にでも合わせられる鉄板シューズと称し、ずっと愛用されているように、ミツキも真似してずーっとヤミツキです。

BEAMSでもレッド・ウィングのポストマンシューズ、クラークスのワラビーにデザートブーツ、ティンバーランドと……、名作を次々とGORE-TEX化した別注モデルをリリースしていますが、ホントに調子いい♪だっていつもの定番靴が雨の日でも履けるってアメイジング!定番に使える“ちょっと変え”を注入し日々の生活に効くアレンジを加える。今月はそんな素敵な“ちょっと変え”、毎年ヤミツキなモデルに嬉しい変化がプラスされた新名作についてBeginします。

楽チンセットアップは市民権を得ましたが……

着心地バツグンでスーツのようにしっかり見える。セットアップはオンオフ生かせる日常着として定着しましたよね。もちろん使い勝手はいいし、ミツキも何着も愛用していますが……ラペル型ってやっぱり実用重視で退屈……そんなときにこのヤミツキセットアップです。

こちらは31品目、40品目でも紹介した、毎年楽しみにしているサージュデクレの軍パンシリーズの今季版。そうきたか!と思わず膝をうったと同時に作りもGOOD!で何ともデザイナー千田さんらしいテクニックが詰まっていてね。春夏の定番ファブリックといえば、シアサッカーですが、この素材はコットンとポリエステルの縮率の違いでポコポコ凹凸を作った生地。今回はその縮率がポイント!では買い説に行ってみましょー♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1計算された乱雑
  • 2名作のちょっと変えデザイン

  • 3パンツは旬のシルエットを生かして

POINT - 1

着古し感をアナログテクで表現

先述した縮率の違い。シアサッカーはコットンとポリエステルの縮率の差で凹凸感を出している素材ですが、こちらは表は打ち込みの強いナイロンタフタ、裏はレーヨンナイロン。そんな縮率の異なる2素材を表裏に使って洗い込むことで、“パッカリング”(縫製時にできる縦縮み。PUCKER=しわ)を表現しているんです!計算された着古し感!経験から裏打ちされたテクニックが光る、こういうとこに惹かれちゃうんだよね~、モノ好き男って。ヤミツキ!!

POINT - 2

ん?フラップの形?なぜ短丈?

そして、デザインはアレ?と思った方もいるのでは?フライトジャケットのN-3BとN-2Bのような、フィールドジャケットといえば、のM-51モッズパーカを短丈に編集しているんです!フィッシュテールと呼ばれるロング丈、青島刑事が着ていたといえばわかるかな?(懐)。定番好きは見慣れているのにどこか新鮮!いつもポニーテールしてる彼女が、休日髪を下してきてキュン♡みたいな、そんな気分に襲われますw またフィールドジャケットの短丈といえばM-65の前身であるM-41ジャケットがあるんですが、浅めVのラペル型でちょっと着こなしが難しいんだよね~。その点クセのないブルゾン型だから着回し力も担保。服好きからポケットのフラップの形をみて、アレ?それってM-51?めちゃくちゃいいじゃん!的な、わかってる感も出ていいですよね♪

POINT - 3

楽しみにしているパンツもそう来たか!

毎シーズン買い足してきたサージュデクレの軍パンですが、今作はM-51のセットアップ、戦場で軍パンの上から穿いていた“オーバーパンツ”が元ネタ!でも本チャンはかなりデカいですからね。それをキレイなテーパードシルエットにし、キレイなのにゆったりな今どき仕様に仕上げています。もちろん、ドローコードで丈をシルエットを変幻自在にできるサージュデクレならではのギミックは健在。M-51といえば、モッズパーカのみがフューチャーされるから、知らなかったよーという方も多いと思いますが、M-51というのは装備の一番上に着るオーバーサイズのセットアップなんです。そんな出自を生かし、パーカをブルゾン&パンツを今どきシルエットに変更した、変化球なセットアップ。主流のラぺル型のセットアップに退屈だったんだよ~というアナタに刺激をくれます。上下を別にパーツ使いできるし、セットアップで着ちゃっても⁈なコーデは#顔切のカリスマに!

MITSUKI’S VOICE

  • 着るだけ~♪でカンタンに週末お洒落が向上

    着るだけ~♪でカンタンに週末お洒落が向上

というわけで、まずブルゾンから!
 
ミリタリートップスもグレーパンツを使って『テレコの法則』。
ボーダーTを合わせて白スニーカー。文句のつけようがありませんね!

で!!!
 
セットアップで着用~!
ベーシックなグレーパーカにボリューム感あるトレッキングスニーカー。
どうです? 
ゆるーいけれど、キレイなパンツのテーパードシルエットも相まって、
ジャージ上下のヤカラ感もなく、ラペル型の楽チンセットアップにもない
なんともフレッシュなスタイルになっちゃいます!
 
着るだけ~♪ 手持ちベーシックを合わせるだけ~♪で
週末スタイルが楽しくなるヤミツキセットアップ。
こりゃ買いですね!

  • 着古し感!:

  • ちょっと変え♪:

  • 着るだけでお洒落:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
https://www.e-begin.jp/

MORE