テレコの法則

UPDATE : 2019.05.24

ヤミツキアイテム

COOLMAX®
EASY PANTS

BEAMS ORIGINAL

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

とあるデザイナーさんの言葉が印象的だった……。

ずっと髪の分け目を左にしてましたが、近頃“薄くなってきたね”

なーんて、頻繁に指摘されるんで……

今週から右分けにチェンジしたミツキです(笑)。

40歳を過ぎ、毛量まで気になってきちまった今日この頃……。

思えばもう20年ほど前の話し、お洒落への近道というべきか。

とあるデザイナーさんからアドバイスされた一言。

私の編集方針になったといっても過言ではない!

目ウロコな言葉からBeginしたいと思います。

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1カジュアル好きこそグレーパンツ
  • 2「テレコの法則」でこなれたコーデ

  • 3上下逆でも応用可能

POINT - 1

カジュアル好きこそグレーパンツ不可決論?!

それは私が20代前半、“お洒落のプロたちが捨てられないスウェット”というテーマで取材をしていたときのこと。今じゃスウェットにもUSED加工をあえて、的なモデルも出てきて定番化していますが、そのデザイナーさんは両Vに輪編みバインダーにリブ、2本針縫製とバリッバリにエイジングした1950年代のヴィンテージを持ってきたんです。モノ的にはとても価値があるんですが、どーやって普段着るんだ??と素朴なギモンをぶつけると……「グレースラックスに合わせれば何でもお洒落になるんだよ」

AMAZING~~!!!

編集稼業をBeginしたばかりの若造にとってはまさに目ウロコ!!それからというもの、私的にこれを「テレコの法則」と名づけBegin誌上でも提案し、数々のヒットパンツを作ってきました。あ! ビームスでエイジングスウェットといえば、レミ レリーフのロングセラーがありますね。20年前、とあるデザイナーさんのスタイルというのがまさに写真のとおり! このスウェットにデニムを合わせたら単なるアメカジ大好きなオーセンティッ君になってしまいますが、エイジングの味が生き、そのアンバランスな着こなしがお洒落上級者に見えてしまう♪というのは、写真からも伝わってきますよね。

POINT - 2

スウェットだけじゃない、カジュアルトップスすべてに効く!

先述した「テレコの法則」について少し触れておきましょう。“テレコ”とは歌舞伎用語で、一幕おきに交互に展開することを呼び、そこから転じて互い違いという意味で使われるようになったらしい。なーんてウンチクはさておき、ここで言う“テレコ”とはカジュアルとドレスを互い違いにするということ。今回のヤミツキパンツはトロピカルウール調のクリース入りスラックスとドレス寄り。だから合わせるトップスはカジュアルなスウェットということになるわけです。この法則にあてはめれば、シャンブレーシャツ、へヴィウェイトTシャツ、ハワイアンシャツ、なーんていう、他のどカジュアルなアイテムだってご覧のとおり!私を含めたお洒落弱虫だって、こなれたコーデが実践できちゃう♪

POINT - 3

応用編!上下を逆にするだけで成立「テレコの法則」

ちなみに、トップス、ボトムスの逆も成立します。ポロシャツを例にあげてご説明すると……

○ジョン・スメドレー的なドレスポロ→グレースラックス

○ラコステ的な鹿の子ポロ→色落ちデニム

ってのが定石ですが、

これも……

○ジョン・スメドレー的なドレスポロ→色落ちデニム

○ラコステ的な鹿の子ポロ→グレースラックス

というように、トップス、ボトムスの定石合わせを互い違い、テレコにしてあげればいい。と、カンタンで便利な法則だと思いません?

MITSUKI’S VOICE

  • クロウトもシロウトも“グレー”ト!なスラックス発掘♪

    クロウトもシロウトも“グレー”ト!なスラックス発


    掘♪

というわけで……いかにグレースラックスがエッセンシャルであるのかを書かせていただきましたが、テレコの法則に当てはめるどころか、夏のクールビスにも使えちゃうオンオフ対応のグレート!なパンツにブッ刺さり!

BECAUSE!!

①買ったその日から裾上げ不要で穿ける!!

→8分丈で軽快感あるスタイリングに!

②クリース入りである!

→スラントポケットと相まってキレイめ感増強!

③クールマックス®使用である!!

→洗濯後乾きやすく&汗ばむ季節サラリとした着用感がたまらない!!

④裾がダブル仕様である!!

→スニーカー合わせにバツグンなバランス!!

パンツ選びで一番ストレスな裾上げ……。買ったのにお直しまでお時間を、なーんてことからもオサラバ。ジャスレングスに仕上げてあるから、ホカオネオネなど、人気のダッドスニーカーや手持ちのニューバランスなど、ボリュームのあるスニーカーとの合わせもバッチリ決まります♪

夏に最適な機能素材なのに、まるでリネン混のような素材感だし、スラントポケット、クリース入りにダブル裾とドレス仕様。ウエストはゴムリブドローコードでイージーと来た!! でいて、バックポケットを見れば、往年のチノに見られる玉縁仕様♪

 

今どきに仕上げて&使えるのに、モノ好きの琴線に触れるようなディテール演出は忘れない…… こーゆーとこ、ビームスって上手いのよね○

  • テレコの法則:

  • 素材:

  • キレイめ感:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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