『ヤミツキフード』

UPDATE : 2021.11.04

ヤミツキアイテム

LOOSE AFTER HOODIE

BEAMS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

いくつになっても‟ヴィンテージ“に惹かれちゃう

先日、Begin編集長4年間の任期を終えました。もう今回で48品目となった『ミツキのヤミツキ』ですが、今回からBegin編集長改めBeginプロデューサー『ミツキのヤミツキ』として書かせていただきたいと思います。これからは誌面作りのみならず、さまざまな編集&制作を手掛けていきます♪引き続きよろしくです~。というわけで、編集長を終えて、ありがたいことに、お世話になった方からいろいろと労いをいただいたんですが、その中で「ミツキさんヤミツキでしょ~!」と、とある方が送ってくれたのが『IMCO』のデッドストック。イムコと言えば、アメリカ軍のジッポー、英国軍のロンソンに次ぐ、3大ミリタリーライターのひとつ。ドイツ軍が採用したことで知られています。名作のヴィンテージ、ヤミツキですね♡私のような編集稼業をBeginする前から好きだった人から、自分の生まれ年の~ワインに魅せられる人まで……ヴィンテージって幅広い層で好まれますよね。だけどね、個人的には使えなかったり、飾るだけの骨董品のようではNG。ヴィンテージは好きだけど、ココでもしっかり使えて“効く”ことがヤミツキスタイルです。ということで、今回はそんな“効くヴィンテージ”について。Beginしたいと思います♪

意外と知らないヴィンテージディテール

写真上は私が編集長として手掛ける最後の号、Begin12月号のBegin Best 10。その第1位ですんごいことがありました。ビームス プラス、ビームス ジャパンでもお馴染み、『ループウィラー』と『チャンピオン』の歴史的Wネームです。スウェットのキングと、それを正統に表現してきたニッポンブランドとの共演。ループウィラー代表の鈴木さんとはもう20年来のお付き合い。ブランドスタート当初から応援してきた存在だけあって、しかも私の就任最後の巻頭を飾ってくれたことは感無量でした。もう完売して買えないんだろうな~。そんなループウィラーのオフィスにて、かなり前になりますが超貴重な資料を拝見したことがあります。それが、ミッドセンチュリー期のチャンピオンの後付けフード。そう、1940年代に生まれたとされるスウェットですが、当時のフードは一体型ではなくクルーネックへフードを後付け。生産数が少なかったということもあり、実はこの単純なディテールこそ、ヴィンテージ好きにはたまらないものとなるわけです。他にも旧式の吊り編み機による丸胴やリブの輪編みに2本針……etc.スウェットのヴィンテージディテールはありますがね、これほどわかりやすく、そして日々のスタイルに効く旧き良きディテールっていうのはなかなかない。というわけで、そんなフードを見つけちゃった、し・か・も、ビームスオリジナルで♪とにかく使えて所有感も増す最高のヴィンテージ風!ポイントいきましょー!

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1フードが立つ!
  • 2ネップで表現した素材感

  • 3ビッグすぎないシルエット

POINT - 1

パーカ選びのキモ!

20品目でも触れましたが、ミツキ的パーカ選びはフードの立ちが重要なファクター。着るだけ~でスタイルにすぐニュアンスを出してくれる、立体的なファストフードが不可欠となります。このパーカは、ヴィンテージ仕様となる後付けフードに加え、立ちがイイ!単体でもINでも、立体的な首元を作ってくれちゃいます。服好きが唸るディテールを今着られる仕様にアップデート。そこがビームスのオリジナル企画ならではの良さ!またいいとこ突いてくるんだな~。

POINT - 2

着古し感もいい感じ~♪

フードのディテールだけでなく、素材感もヴィンテージライクと抜かりない。洗いをかけたあとネップ加工をすることで、単なる毛玉ではない(笑)、イイ感じの着古し感を表現しています。コットン100%ですが、オリジナルのレシピによりドライタッチし仕上げているから、さらっとした着心地もGOOD!コットンだけどウールニットのような立体的な表情も、秋冬の着こなしにニュアンスを与えてくれます。

POINT - 3

長く着るにはこれくらいがちょうどいい

いま、巷ではなんでもビッグシルエット。ま、増量したよ、という貴兄にはちょうどいいのかも、ですが、あんまりデカすぎるのも少々ガキ臭さも……な状況下、不変的なシルエットなので、トレンドに関係なく長く愛せます。また、一体型のフードではなくクルーネックに後付けフードなので、衿ぐりが広く空いているのが特徴。レイヤードしたTシャツが写真のようにキレイに覗くという効能もうれしいよね!

MITSUKI’S VOICE

しつこいくらいのテレコの法則

 

もうわかりましたよ~なんて言われちゃうかもですが、誰もがお洒落になる法則、互い違いの要素を組み合わせるテレコの法則! 
カジュアルなパーカにはキレイめグレースラックスが炸裂~♪

ポイントで買い説した後付けフードがもたらすクルーネックの空き具合によってレイヤードした白Tが美し~くコンニチワ♡

色を拾って白スニーカー、そしてバブアーなんか羽織っちゃえばもう完璧! 文句のつけようがないベーシックスタイルが完成します♪

そして、もう1色、ホワイトパーカはルーズなカジュアルパンツに合わせて今どきに。
ニューバランスの色を拾ったベストをあわせてBEST!

やんちゃな週末スタイルが完成します♪

たかがパーカ、されどパーカ。
素材やブランドで選んでみるのも、もちろんいいんですが、
こんな単純だけど、知っていればグっとくるディテールから
パーカ選びをしてみるのも一興かと。
なんてことないフツーのパーカだな~って
店頭で見過ごしていたアナタも、
ちょっと特別なモノに見えてくるのではないでしょーか。
ってなMORE所有感が増し、長く着たくなる!
ヤミツキ流、正しいモノの選び方でした。

  • フードが立つ!:

  • ヴィンテージ仕様:

  • 不変的シルエット:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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