これさえあれば!なシャツ

UPDATE : 2020.09.17

ヤミツキアイテム

OMBRE CHECK EASY SHIRT

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

近年ずっと連発してきたBegin的KEYWORD


ボキャブラリーの引き出しが少ないから、ってわけではなくw コロナ禍以前から使ってきたコトバが“これさえあれば!”。いいモノが氾濫し、また逆に無駄なモノが増えたともいえる……。そんな状況下、いいモノ伝えて33年♪(発売中の33周年記念11月号も読んでね♡)厳選中の厳選をすべく誌面作りをしてまいりましたが、予測していたかのように“小さな憎きやつ”が世界を変え、これまで以上に必要なモノ、コトは何かを考えさせられる時代に。んで、withコロナで前向きなLIFEに慣れてきた昨今、マスクもクソ暑いし&長袖なんて着られない~……なーんて思っていたら、ありゃ涼しいじゃない♪ 連休はまた30℃を越すみたいですが、ようやく長袖が欲しい!!って気分になってきましたね。そんなときブッ刺さった一枚が今回のヤミツキ。まさに“これさえあれば!”を体現するカジュアルシャツのオスミツキ、Beginしたいと思います~♪

毎シーズン楽しみにしている定番品

写真上は16品目で紹介した「オンブレチェックカーディガン」。オンブレシャツとエンジニアジャケットを融合させたカタチはフレッシュで、INにOUTに着回し力も最強!! かなり調子がいい一枚でした。今年もヘビロテになりそうですがね♪ んで、今季店頭を覗いてみれば、また大好物のオンブレチェックがあるじゃない♡ あ、今季はシャツなのね→触診してみたらアレレレ??→ヤミツキ♡ てな具合にヤラれてしまった次第。最後に恒例のコーディネートでも触れますが、#ミツキのヤミツキで提唱してきた、すぐにお洒落になれる“テレコの法則”。オンブレチェックってわかりやすい柄ですから、キレイめパンツに合わせると法則が成立しやすいんですよね♪ ということで、コーデの前にモノとしてのヤミツキポイント、書かせていただきたいと思います♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1ポケットの生地合わせ
  • 2テロテロにメロメロ

  • 3程よくビッグシルエット

POINT - 1

細かい部分ですが、いいシャツ選びの基準です。

シャツ選びポイントとして、ミツキが必ずチェックするのが、ポケット部分の生地合わせです。写真上を見ていただければ一目瞭然。前立てのボタンを入れて撮らなければ、「どこがポケット?」と思っちゃうくらい見事に身頃とポケットの柄がキレ~~イに合っていますよね。シャツの生産背景を取材すると、分業で行なわれていることが多く、パターンを裁断する工程、それを縫い合わせる工程が異なるんですね。一貫した工場であっても、身頃の柄に合わせてポケット部分も裁断する、なんて手間がかかる&気の利いたことはなかなかできない。モノとしての美しさを追求する作り手の指示、そして、ファクトリーの丁寧なモノ作り……それが合致した証しなんですね。だから、ストライプもチェックもポケットと身頃が合っていると、作り手の想いが垣間見えて嬉しくなる♪ 細かいけれど、ぜひ覚えておいて欲しいヤミツキディテールなのであります。

POINT - 2

オンブレチェックなのにハワイアンシャツ?!

もう何遍も書いてますがw アタクシ、服選びの際は必ず触診をします♡ んで、実際触ってみたらアレレレ? テロ~んとしているじゃないの!! 素材の表示をみれば、レーヨンが入ってる♪ そう、16品目で紹介したオンブレカーディガンはエンジニアジャケットの形と合体でしたが、今回のオンブレシャツはハワイアンシャツの代名詞素材レーヨンを取り入れたアイデア作だったんです♪ オンブレチェックと名作の形、そして今季は名作の素材。着心地は言わずもがな、テロテロ~でサラサラ~でこれからの季節にバツグン♪

POINT - 3

そろそろtoo muchは気恥ずかしい感が……

猫の杓子もビッグシルエットな昨今。ま、増量中の我が身にとってはヨシな点もありますがね、肩が落ちすぎてると、巷の若者感&若作り感も出ちゃうってのが諸刃の剣……その点、デカけりゃいいってもんじゃないのよ、とわかってる大人にとっては、“程よい”という形容がぴったりのシルエットってのが嬉しい。羽織れば素材感も相まってさらりとした印象も作れちゃうし。肩肘張らないスラウチな一枚なのです。

MITSUKI’S VOICE

  • この秋も続・テレコの法則でお洒落を手に入れる♪

    この秋も続・テレコの法則でお洒落を手に入れる♪

2品目で書かせていただいた“テレコの法則”。写真上のように上下のアイテムのテイストを変えるだけでこなれて見える。もう34品目となるミツキのヤミツキですが、これまでしつこいくらい提唱してまいりました。んで、今回のレーヨンオンブレもこの秋からのファッションでテレコの法則をBeginするのにもってこいの一枚! ちなみにオンブレシャツをおさらいしておくと、フランス語で「陰影をつける」を意味する“オンブレ”が語源となり、ワークやウェスタン、バイカーのネルシャツとして用いられてきたアメリカを代表するブロックチェック。ブラックベースはイエローがポイント、ネイビーベースはレッドが効いた2色が用意され、どっちを選ぼうか迷っちゃう~!ってことで、カラー別に効能を買い説していきますんで、購入のご参考に♪

まずはネイビーベースから。

チェックの色を拾って、

ネイビーのクリース入りパンツに合わせます。

見てくださいよ、このさらりとして文句のつけようのない

“究極のフツーにカッコイイ”が完成。足元はフツーに白スニーカーで。

んで、白パンを合わせてみました。

さわやか~♪ もちろんパンツはクリース入りでね。

これにローファーだとキレイすぎちゃうので足元にはモカシンを。

カジュアル、キレイめ、カジュアルのサンドイッチなコーディネート♪

そして~!! 手持ちしてミリタリージャケットをONすればどうよ!!

オンブレがINでポイントになっちゃって

これまたグッとくるGOODすぎるコーディネートに。

お次はブラックベース。定石通りグレースラックスを合わせれば悩殺♡

クラークスなど、ブラックスウェードを合わせれば完璧っすね。

最後にちょっとハイレベルなコーデを解説。

ワークなシャツにワークなアウター。

でもね、やっぱりここも合わせるパンツでひと工夫。

太シルエットのチノパンではなく、茶系でシルエットが太いボトムスも

クリース入り、そして上質な素材感のアイテムをチョイスすれば

どカジュアルに陥ることなく、ホラ!見違えるでしょ♪

 

う~む、こりゃブラックベース、ネイビーベース、どちらにするか迷っちゃいますね……でも一枚で、アウター羽織る時期はINで効力を発揮!3シーズン使えて不変のベーシックですから2色買いしても後悔はさせない! 作りも確かで毎シーズン重宝する、まさに”これさえあれば!“なシャツなんです。

ではまた次回♪

  • 丁寧なモノ作り:

  • 程よさ♪:

  • 不変のベーシック:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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