来冬前提の春服チョイス

UPDATE : 2024.05.02

ヤミツキアイテム

NYLON JACKET & SWEAT HALF ZIP

BEAMS PLUS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

おっ!と思わせる乙な組み合わせ

先日、友人から写メが送られてきました。「このテクめちゃくちゃいい~♪」って。写真上がその画像ですが、フランスを代表する傑作日用品『デュラレックス』。その定番モデル『ピカルディ』にお茶を入れ、ニッポンは江戸時代の日用品である小皿をコースターにしていたのです。何ともいえないコントラスト♪ 実家の食器棚必ずにあったような、ザ・ニッポンな日用品も、組み合わせ次第でこの通り、なんだかイケてるな~と友人からのメッセージにアグリーしたのでした。で、ずっとこのヤミツキで提唱している、‟テレコの法則“にも通じるこのテクを、私も大至急日常に取り入れようと、和皿の専門店に直行(笑)。写真上のように、江戸時代から明治に至るまで、いわゆるヴィンテージ皿が安価なモノから大量に揃っていて、なかなかオモロイ世界♪ これまで実家の食器棚~としか認識がなかったニッポンに日用品も、デュラレックスと組み合わせるという‟テレコの法則”でヤミツキに。やっぱり組み合わせって大事だな~と改めて感じると同時に、異なるテイストの組み合わせってセンスでしかないし、それをサラりとこなしている人ってお洒落だな~とも再認識したのでありました。ということで、今回は、そんなひねりが効いたベーシックについて。

 

 

71品目の『万能コート』はめちゃくちゃ重宝しました♪

春という定義もなんだよくわからなくなってきましたよね……暖かかったと思ったら、真冬に逆戻り。雪不足も解消し、スキー場ではGW前までの営業が可能になったとか。で、新年度を迎え、春だというのにまだ寒いし、桜もいつ咲いたらいいの状態。開花したって、寒暖差が激しいし、周りも体調を崩す方が続出……という状況下、71品目で紹介した‟万能コート”がとにかく重宝しまくり! 直近まで活躍してたな~。でもGWを目前に控えた近頃といえば、寒い~と思ったら翌日は真夏日になったりしてね……そんなコントラストな春を迎えましたが、72品目となるヤミツキは、コントラストを楽しめるちょっと変えベーシックについて。今はもちろん、来年”万能コート“にINしても‟万能なインナー”と化してくれる、という、‟冬前提“で選んでみました。どこか新鮮味があって、いつものスタイルにも変化が付く、うれしい定番のちょっと変えについて買い説していきたいと思います♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1ワークのようなサーフのような……
  • 2衿元のニュアンスが簡単チェンジ♪

  • 3レトロなのに今どき!

POINT - 1

フツーのカーディガンじゃつまらないし……

この時期、しかも寒暖差がやたらと激しい昨今、さらりと羽織れる調節着といえばカーディガン。もちろん不変なカタチに不変の機能性、ワードローブには必ず一着は常備しておきたいベーシックです。でもね、たまには気分を変えたいってのが服好きの性。そんなときこのシャカシャカ~が効いてきます。商品名のブライトナイロンが示すように、高品質なナイロンに美しい染色を用いた一着は、70sのヴィンテージがベース。ワークシャツのようなデザインをシャイニーなナイロンで仕立てることで、いい意味で無骨さが軽減されますよね。なんだがサーフショーツの名作、『バードウィル』とワークシャツが合体した、と形容したくなるようなフュージョン。鮮度ある表情に仕上がっています。スポーツジャケットですが、シャツ感覚で羽織れるし、カーディガンとの差別化にもってこい。ドローコードで裾が調節できるので、着こなしのニュアンスを付けられるのも◎♪

POINT - 2

ありそうでなかなか見つからないプルオーバー

良質なスウェット素材といえば、“旧式の吊り編み機”で作られた生地、なんてよく言いますが、こちらもいわば旧式の編み機。“トンプキン”と呼ばれるマシンを使って作ったスウェットです。触診してみると、ふわっとしながらもドライ感もあって、なかなかのタイプ♡なタッチ。ビームス プラスらしくミリタリーのスポーツウェアがベースですが、スウェットを選ぶ際、出合えそうで出合えない、このハーフジップ仕様が効くんだな~。写真のように今時期はジップ全開でシャツINしてお行儀よく、セーター代わりにさらっと合わせることができて重宝。TシャツINしてすっきり着ても◎ですしね。で、秋から冬にかけてはジップを上げてハイネック~。アウターにINすれば首元にニュアンスが付けられます。まだウールじゃ暑いしな~という秋口でも、コットンなのでさっぱり着られますし、真冬もシャツやニットなどINしてアウターを羽織れば防寒も申し分ナシ。半袖一枚の真夏以外の3シーズン使えちゃう、何とも便利なスウェットなんであります♪

POINT - 3

これぞまさに“古き良き”というべきだろう

昔を懐かしみ、その当時を肯定する……時代は流れてますからね、このヤミツキ2品の良さってのは、単なる懐古主義に陥ることなく、今にしっかり効く!ということ。遊び心と他人と被りたくない、という少々の反骨心が絶妙にブレンドされたテイスト。その塩梅にヤミツキです。古き良きスタイルをシャイニーに表現することで土臭さを軽減し、デイリーウェアには、古き良きディテールを採用して着こなしに鮮度をもたらす……先述したように、“古き良き”の着地が“今どき”ってところがイイんだよね~♪ そんなヤミツキポイントは着てみりゃ~もっとわかる。ただでさえベーシックで重宝するのに、着こなしに変化をもたらし、3シーズン使えちゃう! そんな魅力を最後に実例を挙げながら解説していきましょー♪

MITSUKI’S VOICE

INを重ねてサラッと万能コートを羽織る♪

 

ミツキのヤミツキでずっと推奨している‟テレコの法則“
異なるテイストを合わせて、ヒネリを入れることで鮮度を出す
というテクですが、
まずは基本をしているということが大前提
そこからどう外していくか、基本を知らないと
なんとなくハズレちゃった、な残念な感じになっちゃいますからね。
周りと同じにはなりたくないという少しの反骨心が
遊び心となって面白さとなるわけです。
ということで、まずはシャイニーなスポーツジャケットから。

キレイめ楽チンパンツの傑作、
65品目でヤミツキのビームス百名品ジムパンツに合わせたらご覧の通り!
同系色のグラデーションでコーデするという基本を押さえて
素材のコントラストで遊んでみる。全体のトーンに統一感がありながら
立体的な印象。シャイニーな、イイ意味艶っぽさも相まって
アーバンなカジュアルスタイルが完成します。

で、ハーフジップスウェットといえば、
クリース入りのドレッシーなスラックスにジャケット
足元もレザーシューズで、ザ・キレイめな着こなし。
そこにシャツではなくこのスウェットをIN!
フツーのスウェットなら抵抗感があるよ、って方も、
ジップを閉じてモックネックスタイルで、スウェットだけど品のある印象に。着こなしをみればもう説明不要、このアイテムの持つパワーといってもいいでしょう。
で、フツーに手持ちの軍パンに合わせてみても……

ジップを開けてTシャツINすることでスキッパースウェットに。
どアメカジにならず、フレッシュ感を演出してくれます。
でもって、こちらもクリース入りのチノにスウェットON!

キレイめのニット代わりにコイツを着れば見事にテレコの法則♪
トラッドなチェックシャツをINすれば、しっかり感が増し
シャツINしやすいジップアップだからシャツの覗き具合が良好~♪
そして最後に~! タイトルにした‟来冬前提“について。
今年も肌寒~くなってきたら71品目の万能コートを羽織ってみよう!

どうです? めちゃくちゃ万能コートのINに効くでしょー!
ってわけで、能書きたれるより、
来冬が楽しみになる着こなしをご覧いただいて、
ね、3シーズン重宝するヤミツキ春服、イイでしょ!!

  • 真夏以外使える♪:

  • 定番チョット変え:

  • レトロと今どき:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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