『名アウターのPRIMA化』

UPDATE : 2021.12.08

ヤミツキアイテム

BIG AWARD JACKET

BEAMS

ブランドやウンチクはもちろんですがね、ここではいかに“効く”かがキモ。
数あるビームスの商品の中から、『Begin』プロデューサーミツキが実際に、着て、見て、触って、効能あるモノだけピックアップ!
「ヤベェ!マジ使えるわ!」の声をいただくべく、令和を迎えて新時代、実のある身勝手コラムBeginしま〜す。

ゴア化に次ぐ、ベーシックのプリマ化

ようやくアウター羽織ろうかな、という気候になってきました。昨年は写真上のヤミツキN-2Bを制服のように着ていましたね。キレイめスタイルにデニムにトラックパンツにON!とにかくハンパない着回し力を誇る不変のベーシック、万能選手でした♪ 詳しくは37品目をご覧いただければと思いますが、このベーシックアウターで特筆すべきだったのが“PRIMALOFT”という高機能中綿のKINGを使用していた点。もうね、ダウンなんて……と思ってしまうくらい、軽量で暖かくて、INするアイテムはサーマル一枚でOK。モコモコ着込むことなく、何とも肩肘張らないスラウチな着用感がたまりませんでした。そんな“PRIMALOFT”アウターの今季版が49品目のヤミツキ。そう来たか!と思わず膝を打ってしまいましたね。クラークスにレッド・ウィング……etc.と、次々とベーシックなシューズをGORE‐TEX化するように、名アウターもPRIMA化していくビームス。時代を読んで定番をアップデート化するヤミツキ手法について書きたいと思います。

一目見た瞬間にヤミツキになりました♪

写真上はヤミツキではなくオスミツキw ビームスのコンテンツ「ギョウカイ人のお墨付き」に出演させていただいたときのひとコマです。今季の新作がずらりと並んだ中から、ヤミツキチョイスさせていただいたワケですが、見た瞬間ブッ刺さりましたね。カジュアルアウターの王道、スタジアムジャンパーを略して“スタジャン”とも呼びますが、コイツは“アワードジャケット”と呼んだほうがいいですね。というのも、前者はミッドセンチュリー以降の大量生産の時代、いわゆるシャカシャカなナイロン地のモデルが登場し、よりスポーティになってからの呼び方。一方、後者は今回のモデルのように、まだナイロン=化繊が世になかった時代、天然素材を使用し“アワード”の名のとおり、賞を受けた者に授与されるジャケットをルーツに持つ。今はシャカシャカでどカジュアルな印象ですが、実は由緒正しきアイテムなんですね。そんな出自を持つ“アワードジャケット”もこの度“PRIMA化”。しかも良質素材で値札を見れば思わず“二度見~!”なベーシック。ここにヤミツキ~行ってみましょう♪

YAMITSUKI POINT

#MITSUKI’S ADDICTIVE

1
2
3
  • 1カールカールメルトン?!
  • 2ライニングはキルト仕様!

  • 3袖だってしっかりレザー♪

POINT - 1

もっちりしっとりな上質感

シャカシャカ~は“スタジャン”に対し、“アワードジャケット”はしっとりしたメルトン。と先述しましたが、こちら天然素材でも、標準的な糸より30パーセント軽く、標準的な糸より20パーセント暖かい!な『カール・カール』という紡績技術により作られた特殊な糸を使っているんです。機能中綿のKINGにプラスし、軽量で保温力&もっちりしながら柔らかい、特殊糸を使ったスペシャルメルトンをON!プリマロフトの保温性と相まってMORE!軽くて暖かい!を実現。肉厚感はあるんだけど、しっとり品のある素材感で大人っぽさがUP!

POINT - 2

作りがすこぶるカインドネス♡

ライニングには“PRIMALOFT”の証がありますが、特筆すべきは裏側がキルティング仕様になっていること。PRIMALOFTの保温力を高めるの機能はもちろん、滑りのいい素材ですから、パーカなどINに仕込んだウェアも干渉することなくスムーズは着脱できるのも◎。内ポケもしっかりパイピング&レザーが貼ってあったり!芸コマなんだな~♪

POINT - 3

コレ買う~!の決め手にも

良質で機能的なメルトン生地に純白のコンビネーション。心地いいコントラストだな~なんて思いアーム部を見ればレザー!しかも!カウレザーというではありませんか!!コレ“買う~”なんてダジャレはどうでもいいですが、プリマロフトに機能メルトンで、袖は贅沢にリアルレザーですよ!んで値札を見れば3万800円、TAX INですよ!
軽くて暖かくて上質で、こりゃ文句なしにヤミツキ認定。じゃどう着こなすの?は、恒例、先日餃子を美味しそうに食していた#顔切のカリスマのコーナーで学んでいきましょう!

MITSUKI’S VOICE

  • パーカINにGood!

    パーカINにGood!

まずは!王道のパーカIN!48品目の後付けフードしかり、
20品目のベーシックなパーカしかり。
シルエットも程よくゆとりのある不変のカタチですから
モコモコすることなくINできちゃいます。
変な話、プリマロフト+αの保温力ですから
雪国にでも行かない限り、
INはパーカで冬は越せちゃいますね。

で!ココからがポイント!合わせたのは軍パンなんですが
どうです?ベーシックなカーキではなくブラックをチョイスすることで
カジュアルの王道合わせでもモノトーンでシックに決まりますね。

そして最後は、いつものように“テレコの法則”
カジュアルアウターにグレースラックス合わせ。
安定感ありますね~。

INには手持ちのベーシックなカーデを合わせてレイヤード上手♪

ブラックはもちろんGOODですが
それ以外にラインナップされたカラー、
グリーンを合わせればご覧のとおり。
ペールトーンでフレッシュな印象に仕上がります♪
 
スタジャン懐かしいじゃんなアナタも、
着たかったんだけどなかなか手が出せなくて、な方も
上質で機能的な大人が着るべきカジュアルアウター。
この冬、3万円で一番メリットのある一着といえるでしょう。
 
ではまた次回♪

  • PRIMA化♪:

  • 軽くて暖かい:

  • 不変のカタチ:

『Begin』プロデューサー
光木拓也

1977年生まれ。2000年に㈱ワールドフォトプレス入社。モノ・マガジン編集部を経て2006年㈱世界文化社に移籍。Begin編集部でファッションを担当し、2017年10代目編集長に就任。これまで、さまざまなジャンル、海外、国内の生産現場を取材し、本当にいいモノは何かを追求している。座右の銘は“中坊マインド”。いつまでも中2のときのようなワクワク感を求め、ヤンチャに各地を飛び回りいいモノ発掘中。2021年10月よりプロデューサーとして、ブランドとのコラボや新事業開発を担う。

Begin Magazine

肩肘張らないカッコいい!を追求する創刊34年目、クスッと笑えるフレンドリーでディープなパッション誌。ファッション、料理、インテリア、アウトドア……etc.
Begin=何かをはじめたい!人の欲しい!に応えるコンテンツ満載。衣食住遊のクレバーライフを送りたい人のためのグッドライフバイブルです。
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